経営理念浸透ブログ

『切り取られた情報がパワハラに発展する』

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

1.町田市の総合高校で生徒が教師を挑発して
教師が暴行を働くという事件が発生しました。
執拗に挑発し計画的とも言われました。

2.道路拡幅に伴う用地買収が進まないため、
「立ち退きさせてこい。今日、火をつけて捕まってこい。
燃やしてしまえ」等と担当幹部に暴言を吐いて
兵庫県明石市長が辞職することになりました。

パワハラ発言はニュースとして
数字が取れるジャンルになっているようです。

上記2つの例は
共に暴言を吐いたことは避難されるべきでしょう。

ただ2つのニュースともに、
「パワハラをした行為」だけが抜き取られて
最初は放送されていました。

そして次第に前後の文脈まで情報開示されて、
風向きがやや変わったように思います。

1で言えば、生徒の方も問題では?というコメントが
出てきました。大人を舐めるなよ!と。

2で言えば、この叱責された担当職員は
今まで仕事をしていたのか?
一般企業ならば成果ゼロで何年間も過ごしていたことになる。
前後の文脈で語られる市長の思いや大義は間違いではない。

切り取られた一部の情報だけでパワハラ!と騒ぐ。

しかし前後の文脈まで情報を拾うと、
両者に問題があることが分かり、風向きが変わります。

これらは意図的に情報を切り取られているか、
人を介していくたびに情報が切り取られているか、
インパクトがある情報だけが広がっていくか。

これらは企業でも同じようなことが
起きていると思います。

上司の発言から揚げ足を取る部下も残念ながらいます。

そして

「あなたは成果を出していないから
 まだまだ会社に貢献していない」

「もっとやる気を出さないとみんなの足を引っ張る」

こういった発言もパワハラと言われるようになっています。

発言の一部だけ切り取られて、
パワハラとして総務人事に連絡が行きます。

これも上記のニュースと一緒で、
その発言そのものはNGなのでしょうが
前後の文脈が完全に切り取られて独り歩きするのです。

パワハラというキーワードに敏感な社会になりました。

そこに注意が向くこと自体は悪くないのですが、
前後の文脈まで情報を把握してから
判断してもらいたいものです。

Posted on 2019-02-09 | Posted in 経営理念浸透ブログ | No Comments »

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