経営理念浸透ブログ

『“特別な会社”だと言われたくない』

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

前回に引き続き、久遠チョコレートで知られる
ラ・バルカグループ代表の夏目浩次様と対談について。

2018年第2回ジャパンSDGsアワード内閣官房長官賞を受賞。

久遠チョコレートは全国に52拠点。

チョコレート関連事業に携わるスタッフは550名。
内、障がいを抱えるスタッフは350名とお伝えしました。

今となっては障害者だけでなく、
個別事情を抱えた主婦、シングルマザー、LGBTの方など、
様々な方が勤めていらっしゃるそうです。

働くことに様々な条件がある方々を
受け入れる器を作ってきました。

中には遠方から

「この店舗で働きたい」

と志願し面接に来るスタッフもいるそうです。

噂を聞いて見学に来られた経営者からは、

「久遠さんは特別だ。
 なかなかここまで雇用できる企業はない」

とお褒めの言葉をいただく。

しかし夏目代表は上記のような言葉をかけられて
嬉しいかといえば…。

毎回、複雑な気持ちにもなるそうです。

「久遠さんは特別だ、特殊だと言われる。
 そもそもそれっておかしくないですか?

 世の中には何百万社という企業が存在する。
 企業は経世済民であるべき。 

 はるばる久遠に来て働きたいではなく、
 彼・彼女らの近隣に勤め先がある方が
 本来は自然です。

 私たちはなんら特別・特殊な企業ではない。

 本来は特別・特殊と言われることがおかしいし、
 言われない社会を作っていきたい」

 

「あなたの会社は特殊・特別だ」と
言われることは本来嬉しいはずです。

でも目的は「自分の会社が良い会社だ」と
言われることではない。

「凸凹があって当然だし、
 凸凹な社会が特別ではなくなること」

夏目代表が目指しているのは
そのような社会づくりなのでしょう。

Posted on 2022-07-21 | Posted in 経営理念浸透ブログ | No Comments »

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