経営理念浸透ブログ

『研修には綺麗ごとが必要です』

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

先日、福祉関連の研修を受講しました。

テーマは虐待防止。
1年に1回は受講するように義務づけられています。

運営側は利用者さんが何か事故に巻き込まれたり、
トラブルを起こしてしまうことを恐れます。
責任問題にまで発展しますから。

自然と安心・安全の観点で「管理」的側面が
増えていきます。

すると利用者さんとしては、
束縛されている感覚を持つ。自由がないと感じる。

一人の人間として、
権利擁護ができていないと判定されるかもしれません。

逆に一人ひとりの自由意志を尊重すると、
運営側はリスクを追うことになる。

毎日トラブル対応、イレギュラー対応で
職員は疲弊するでしょう。

この狭間でどこの施設も闘っているかと思います。

当然、研修の内容は理想論的な話になります。

グループワークをやると
「そんなに簡単にできたら現場は苦労しない」
と愚痴がよく出てきます。

研修は理想論でもいいと私は考えます。

なぜなら理想論が語られないと、
現場の事情を言い訳にして、
現状から何も変わらないからです。

「今の現場はそうかもしれないけれど、
 理想は◯◯だよね?
 今のままだと良くないよね?」

と自己矛盾を起こすこと。

そして自己矛盾を少しでも解消するために、
少しでも改善するアクションを起こす。

研修は自己矛盾を起こすこと。
これも大きな役割ではないでしょうか。

Posted on 2019-08-14 | Posted in 経営理念浸透ブログ | No Comments »

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