2023-07

2023-07-22
『私のことは、私の言葉で、相談する力』

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

皆さんは、困ったことは自分の言葉で、
相談するべき相手に相談ができていますか?

私は福祉事業(軽度の障害者グループホーム事業)もしています。
入居者側と運営側で信頼関係は大切です。
しかし、ちょっとしたことで不穏な関係になることがあります。

例えば入居者から、職員や責任者に直接相談がない中で、
突然、本部や代表者にご家族から直接連絡がいく。

「うちの子が○○の件で困っているようなんです。
対処してほしい」

簡単にいうと上記のような内容です。

現場の担当スタッフが聞けていれば、
早めに手を打てるのですが初めて聞く内容。

事実把握から始めていき、
必要な対処法を探していきます。

こちらのご両親は、

「うちの子は自分が困っていることを相手に伝えられない。
だから私が代わりに伝えてあげないといけないんです」

と言われていました。

「お母様は自分が彼・彼女の一番の理解者であり代弁者」
という認識なんですね。

もちろん職員が直接話を聴けるだけの関係性、
雰囲気づくり、機会づくりの努力は必要です。

一方でどのような社会であっても、
欲しい解決策がもらえるかどうかは別にして
「自分から相談できる力」
は自分を守る上で必要な力ではないでしょうか。

人を介することによって、情報が歪曲する。
今回のケースで言えばご両親を介する。

お母様は理解者ではない職員に不満を持つ。
不満を持てば、
様々な出来事をネガティブに捉える傾向になります。

これは福祉だけではなく、
子供のあらゆる習い事をお仕事にしている方は
体験済だと言われていました。

「うちの子が○○で困っている。自分では言えない子。
 だから親である私が代わりに伝えないといけない」

声に出して相談する力が子供にもある中で、
ご両親が代わりに介入してしまうことは、
両者間の信頼関係に亀裂が入ってしまうことがあります。

自分で解決できることが理想的。
それが難しいければ、
まずは自分で相談できる力を養えたらいいですね。

入居者さんへ最初の段階で毎回伝えていることは、

「○○さんが困っていることは
○○さんが自分の言葉で職員さんに相談してみてください。
それでも解決できない時は、私に直接相談してみてください」と。

これからあらゆる場で社会生活は続きます。
「相談できる力」はどこに行っても必要な気がしてなりません。

 

2023-07-13
『企業文化戦略 PART2』

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

十方よし.TV6月号のゲストは、
iYell株式会社の窪田社長。

創立6年で従業員200名以上にまで成長。
従業員100名までは離職者0人でした。
今でも低い離職率です。

多くの場合、会社が急成長・急拡大をすれば、
それと引き換えに大量の人が辞めていきます。

創業メンバーも成長スピードについていけなかったり、
価値観がずれて会社が去り、ほとんど残っていないケースが多い。

しかしiYellさんは、創業メンバーは変わらず。
新しい役員がそこに加わっています。

そしてこれだけのスピードで成長していながら、
人材の定着率が高く、層が厚い。

社員さんが「会社に来るのが楽しい」「いい仲間に恵まれている」
と言われており、エンゲージメントも非常に高い集団です。

窪田社長は、こんなことを話されていました。

「人の問題は繊細に対処しなければならない。
むしろ数字よりも、人の問題は経営者のエネルギーを削り落としますよね。
経営者がエネルギーを削られて、会社が伸びるわけないですよね?
私も悩むのは人の問題。だから人の問題が起きないように、
企業文化に最も時間を割いているのです」

事業が順調に見えても、組織がグチャグチャになって、
一時をピークに低迷していく企業をたくさん見てきたと言います。

一次的な成長ではなく、
成長を続ける会社になるためには?

それを教えてくれるのがiYellさんでした。

 

2023-07-05
『企業文化戦略 PART1』

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

十方よし.TV6月号のゲストは、
iYell株式会社の窪田社長。

何百種類もあると言われる住宅ローン。
この住宅ローンに日本で最も精通し、
テクノロジーを導入したのが窪田社長。

創業1年目から単月黒字を達成する事業を確立。
大手不動産企業との業務提携をするなど急成長中です。

バリュー経営という同じ価値観をもった社員を採用し
離職率2%台。

働きがいのある会社ランキングでは6年連続入賞、
ホワイト企業大賞・大賞を2年連続受賞するなど、
外部からも高い評価をされる組織を作り上げています。

どのような事業をやるか、
創業時には決まっていなかった。

決まっているのは出資と誰と事業をやるか。

バリュー経営を実践する上で、300人規模になっても
「誰とやるか」に重きを置いています。

そのため多くの方が新卒・中途面接に訪れますが、
入社される方は一部。狭き門となっています。

創業時から窪田社長と幹部が続けていること。

それは毎日1時間、
「バリューについて語り合う」ということ。

思わず
「毎日ですか?」と聞き返してしまいました。

「市場の中でビジネスモデルの優位性でリードできるのは、
 わずか数年。私たちは1000年続く会社にしたい。
 それを可能にするのは、どのような企業文化を残すか。
 よきカルチャーを作ることに重きを置いている」

と言われていました。

製品や商品と違い、
企業文化は目に見える物ではありません。
他社から見えにくく、マネされない。

価値ある製品や商品を生み出し続けている秘密は、
企業文化であることもある。

ですから市場に投入された製品や商品を
真似るだけでは、一生追いつくことができません。

企業文化戦略の意義。
それを教えてくれるのがiYellさんです。