2021-04
2021-04-21『突き抜けたダサさはカッコイイ』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
十方よしTV4月号には、
ベーカリープロデューサーの岸本社長に
ご出演いただきました。
奇妙な名前の食パン専門店を目にしたことは
ないでしょうか?
「題名のないパン屋」
「考えた人すごいわ」
「エモいよ君は」
「いつかの馬鹿ップル」
「夜にパオーン」
「バブリーいくよ」
「すでに富士山超えてます」
「考えた人すごいわ」にはよく私も通い、
食パンを購入しています。
ジャムやマーガリンをつけなくても
美味しくいただけます。
食パンのクオリティが素晴らしいです。
突拍子もなく思える店舗名には
実はストーリーが込められています。
店舗名の由来を聞くと、
「なるほど~」と思えてくる。
岸本社長がおっしゃっていました。
「店舗名がすべての出発点。
そこから一貫した形で
商品や店舗デザイン、ロゴや内装など統一感を作る。
店舗名や外観のインパクトに目が行きますが、
賞味期限は1日。それでいい。
お店を覚えてもらう、1回来てもらえるきっかけに
なればいいと思っている」
岸本さんのマーケティングからは、
“突き抜ける”ことの重要性を学ばせてもらいました。
突き抜けたダサさはカッコイイ。
ダサさを追求していくと、
それが突き抜けて本筋が通ったものになったときに
カッコイイに変わるそうです。
そして「遊び心」があらゆる所に
散りばめられていました。
「同じことはやらない」
「普通はつまらない」
という岸本社長の価値観から垣間見えます。
奇抜に思える店舗名。
その奇抜さについていけずに、
クライアントの社長が「社員にも聞いてみる」と
社内に持ち帰ったら、100%反対の声が出るそうです。
たくさんの人の声を聴いていくと、
「普通」に近づいていくんですね。
多くの人の声を聴けば、
「極端」な選択を避けるようになるのは仕方がないですね。
岸本社長のスタンスとして、
クライアント(=社長)の声を聴くが
それを鵜呑みにしない。
リクエスト通りにやると「普通」になる。
プロフェッショナルとは、
自分が信じた答えをクライアントに
揺ぎなく伝えて、納得してもらう。
プロフェッショナルとしての姿勢も
学ばせてもらいました。
2021-04-16『モチベーション神話』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
モチベーションという言葉が
日常的にも使われるようになりました。
「最近、モチベーションが上がらない」
「〇〇があってモチベーションが下がった」
こんな会話が職場でもよく聞かれます。
自分のモチベーションが上がらない、
部下のモチベーションが上がらないと悩まれています。
全体的な傾向として
モチベーションにフォーカスする社風だと、
社員がモチベーションを気にしすぎるように感じます。
真面目な社員はモチベーション100%で
働けていない自分に申し訳なく感じているようです。
毎日モチベーションを振り切って働くことが
できるでしょうか?
モチベーションを高いレベルで発揮させるよりも、
一定以上低くならない方が優先度が高いように思います。
働くということは、長距離マラソンのようなものだと
思っています。
もちろん勝負所では、
ペースを上げなければいけないのですが、
ペースダウンしないことのほうが大事だと思うのです。
モチベーションが下がり続ける要因。
これを見つけて対策する。
働き続けていれば、
モチベーションが下がることは何度もある。
致命傷を負わない環境を作ることが重要です。
2021-04-08『講演会講師はほどほどに…』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
講演会を引き受けたり、書籍を書かかれた経営者に
お話を伺うことがあります。
同業他社から見れば
ユニークな取り組みをしているからでしょう。
常識に捉われない商品・サービスを提供している、
一見セオリーとは真逆の組織づくりをしているなど、
理由はさまざまです。
「話すことが苦手なんで…」と講演会を断る方もいますが、
ご自身の経験を講演会など披露する方もいます。
講演会でお話しすることは、
どうしても“成功体験”に偏りがちです。
実態は聴講者から見えません。
興味深いのは、
「経営者が講演会に頻繁に引き受けるようになると
社内で問題が起きる」ということです。
これはどの経営者にも共通していました。
理由は定かではありません。
意識が講演会ばかりに目が行き、
社内への意識が下がってしまうからでしょうか。
中小企業の経営者が外部で有名になることに
社員は喜んでいると思いきや、
「外ばかりで社内に関心がない」
と不満をもらす人もいます。
外部でいいことばかり言っているが、
社内でまったくできていないと漏らす方もいます。
講演会は主事業とは別に売上計上されますし、
時間当たりでみれば、利益率の高いお仕事です。
聴講者に囲まれれば、
先生になった気分になるかもしれません。
人生には3つの坂があるといいます。
登り坂の次には、“まさか”がある。
“まさか”に対応できなければ下り坂になる。
それに気づかれている経営者は、
講演回数を制限されています。
月に2本までしか引き受けないなど。
何が大切なのかを見失わせてしまう。
講演会講師は中毒性があるのかもしれません。
2021-04-08『今だに進化しない飲み会のマナー PART2』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
前回、飲み会のマナーについて触れました。
お酒の注ぎ方、お酒の作り方にまで
マナーとするか…という話でした。
もう一つ、私が新入社員時代、
苦手なことの一つが
偉い役員さんに挨拶に行くという社交辞令でした。
「面倒だな…」と思って、
存在感を消して食事をしていると、
上司が歩み寄ってきて、
「A役員にお酒を注ぎにいって挨拶してこい」
と指示されます。
A役員の所には、私と同じように
「挨拶に行け」と指令を受けた新人が行列になっています。
注ぐビール瓶を片手に持ちながら、
前の新人の話が終わるまで、ぼおっと待っているのです。
ジャニーズのようなファン行列ではありません。
社交辞令の行列です。
かわいげのない私は、
ビールを注ぎ一言二言話をして、
すぐに退散していました。
「なかなか話す機会がないのだから、
もっとアピールしないとダメだろう」
と毎回のように上司から注意を受けましたが、
気がのりませんでした。
媚びを売るのが目的のようで
そのしきたりには馴染めませんでした。
組織とはこういうものか…、
上司に好かれないといけないのか…、
こんなどうでもいいことをやらないといけないのか…、
と当時はモヤモヤしていたこと覚えています。
上記のようなことがビジネスマナーだと
教えることが一般的でしょうか。
世の中にはいろんな会社があります。
ある中小企業の経営者は、
飲み会で自分からビールを片手に持って、
社員のもとに飛び込んでいきます。
社員が行列を作るのではなく、
社長が動き回るのです。
たぶん事前に情報が入っているのかもしれません。
「〇〇さんは最近元気がない。
モチベーションが下がっている」
そういう方ほど、自分から社長に挨拶に行くという
行為は、少しハードルが高いかもしれません。
顧客への素晴らしい対応をしていても、
アピール下手な社員もいます。
そういう社員の所に行き、
「●●ということを先日お客様にしたと聞いたよ。
素晴らしいね」
と褒めていたりもしました。
私は飲み会であちこちのテーブルへ動き回る社長の姿が
カッコよく見えました。
一般的なビジネスマナーとしては、NGかもしれません。
そもそも会社の飲み会の目的って何でしょう?
ビールの注ぎ方を習得させたいという目的ならば、
マナーに準ずればよいですが…。
2021-04-08『決めるのは誰か?』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
今回のコロナ騒動を見ていると、
誰が決めるのか?誰が責任者なのか?
曖昧に感じることが多々ありますね。
総理なのか?都知事なのか?専門家なのか?
決断を下す前に
幅広く意見を集めることは必要です。
しかし専門家の意見もバラバラ。
1つに纏めることは困難です。
様々な意見があって然り。
しかし最後に決めるのは最高責任者。
それを忘れてはいけません。
これは会社組織でも同じようなことが
起きています。
各部門のリーダーの方は、
なかなか判断を下すのが難しい局面に
遭遇することがあるでしょう。
メンバーの声を聴きながら、
様々な角度で検討することは必要です。
でも最後に決めるのはメンバーではない。
「自分」なんですね。
メンバーの意見に耳を傾けるリーダーは
よい上司と言われます。
しかしメンバーの意見を100%叶えるということと
同意義ではありません。
決めることは責任が伴います。
責任回避をしたいリーダーは決めることを避ける。
決めることができないならば、
もはやリーダーを辞める時です。。
コロナ下のなかで、たびたび使われた
「専門家の意見を仰ぎながら結論を出したい」
言葉としては間違ってはいないのでしょうが、
決めるのは誰なのか?
その力強さに物足りなさを
感じたのではないでしょうか。
いろんな声が耳に入ってくる。
でも最後に決めるのは自分。
それを肝に銘じておきたいですね。