2023-06

2023-06-30
『本質を細胞に染み込ませる』

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

先日、2年ぶりぐらいになりますが、
大久保先生の講演会に参加しました。

毎回、台本も資料もありません。

会場の雰囲気を感じ取りながら
様々な事例を出されて、本質的な話をされます。

本質的な話を繰り返しますので、
「そういえば前回の講演会でも、
 おっしゃっていたな…」ということがあります。

しかしそれはまた違ったレベルで気づきがあったり、
前回、聞き流してしまっていた箇所に、
深い感銘を覚えたりします。

講師の方が一流であっても、
結局、受け手の器以上のものは吸収できない。

自分の体験と照らし合わせながら、
講演の内容を聴いていきますよね。

体験、すなわち実践が乏しいと、
空想の中でしか理解できない。
実感すらないかもしれません。

講師の話を聞いて、今日、気づけたことは、
自身の器そのものであり、
今の自分にとって必要なものです。

講演をたくさん聞いている方の中で、
「あの講師は○○」だと、講師評論家の方がいます。

たぶん本質まで理解されていませんね。

同じ書籍を読んでも、同じ講師の話を聞いても
毎回異なる気づきがある。
それは自分が成長している証です。

本質的な話ほど、細胞に染み込むまで繰り返して聞く。

それくらいの姿勢が必要なのかもしれません。

 

2023-06-22
『10歳になりました』

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

本日で会社を設立して丸9年。
10年目に突入しました。

利益では様々なものに投資をして赤字決算の年もありましたが、
売上は9年連続増収という結果になりそうです。

創業時から、伊那食品工業さんが言われるように
「年輪」のように会社が成長していくことを目標にしてきました。

結果だけを見れば増収に終わっていますが、
「1歩進んで1歩下がる。そこから意地で0.5歩進む」

それを繰り返してきているように思います。

弊社のような小さな会社でさえ、
前進と後退を繰り返しているわけですから、
他企業さんはそれ以上だと思います。

マスコミ等で取り上げられる会社を見ると、
どうしても華やかな結果にばかり目が行きがちです。

しかしその結果を生み出すために、
見えない所で、前進と後退、成功と失敗を
とにかく繰り返している。

失敗をしながらも前に進んでいく気概。
事業を通じて社会課題を解決したいという熱い思い。

これらが失われたとき、
潔く経営者として引退をするべき時ですね。

 

2023-06-14
『全国からお客様が訪れるローカルスーパー PART2』

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

 

十方よし.TV5月号のゲストは、
ひまわり市場の那波社長。

八ヶ岳山麓に「ひまわり市場」というローカルスーパーがあります。
近隣以外、遠方から遥々、このスーパーを目指して
足を運ぶお客様もいます。

また移住先としていろいろな場所を検討していた中で、
「ひまわり市場」があるから、
この八ヶ岳に引越すことを決意したという方も。

メンマやウィンナー、メンチカツ。
オリジナルで開発した商品が並びます。

また他のスーパーでは見かけないドレッシング、
調味料等も並びます。

馬刺しが並んだり、
地元でとれた新鮮やな野菜や果物、卵なども並びます。

山梨県としては珍しく、
クエなどの新鮮な高級魚も魚介類も並びます。

各担当バイヤーに一任し、仕入基準はなし。

「ひまわりらしいもの」しか置かない。
「らしさ」は自分で考えることになっています。

熊本の漁港で取れたお魚が週末に届きます。
なんとここには発注票が存在しません。

つまりスーパー側から何をいくつ欲しいというオーダーがない。
発注書がない売手と買手の関係があるんです。

那波社長は、

「漁師さんたちがこれは上手い。
これは間違いないと思ったものを好きなだけ送ってくれ!」

とお願いしているそうです

目利きは完全に漁師さんを信じる。
送られてきたものはこちらが全力で売る。

店内には人間味あるPOPが並び、
那波社長のマイクパフォーマンスが響きます。

価値を最大化しようと、
生産者や開発者の思いを
お客様へ精一杯伝える努力をされています。

「売り切るのは私の仕事」と那波社長は言われていますが、
信頼関係で成り立っています。

こういった尖った食品しかないから、
近くのドラックストアと競合しない。

むしろ生活者から見れば、ないと困る。
共存の関係が作られているのでした。

美味しものを食べて、健康になれる。
そして買い物が楽しくなるスーパーでした。

 

2023-06-01
『全国からお客様が訪れるローカルスーパー』

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

十方よし.TV5月号のゲストは、
ひまわり市場の那波社長。

八ヶ岳山麓に「ひまわり市場」というローカルスーパーがあります。
お店の広さは他のスーパーと変わらず。

しかし駐車場に留まっている車のナンバープレートを見ると、
品川区、江戸川区、川崎市…。

このお店は山梨県にあるのですが、
はるばる遠方からお客様が来られています。

各部門の責任者が拘りの食品を仕入れる。
オリジナル食品も開発されていて、
なかなか普通のスーパーでは見られない食品が並んでいます。

尖った食品、拘りの食品を徹底的に追及する戦略に
切り替える前は、いわゆる安売りスーパー。

グループ会社の資金繰りが厳しく、
このスーパーが競売にかけられました。

那波社長は4億もの個人保証を背負い、
先が見えない状況。

管財人の平田弁護士が、
競売にかけられたひまわり市場を個人資産で落札し、
経営を那波社長に任せることになりました。

血のつながりもない赤の他人のために、
なぜそこまでしくれるのか。

なかなか理解できませんね。

平田弁護士は那波社長を見て
「あなたはいい目をしている」と言われたそうです。

そして平田弁護士が主催する懇親会に
那波社長も呼ばれました。

そして
「彼は今はこのローカルスーパーを立て直そうと必死です。
 正直、まだ経営は厳しい。
 でも彼の名前は全国に知れ渡る。
 だからよく名前を覚えておいてください」

と何十人の経営者の前で那波社長をご紹介されたそうです。

今は亡き平田弁護士。

本当に全国のスーパーから見学に来られるようになり、
業界では有名な方になりました。

平田弁護士が言ったとおりになったのです。

「平田弁護士が救ってくれた会社」

那波社長のお話を聞くと、
今の会社があるのは自分の力ではない。
「授かりもの」「預かりもの」のように感じます。

経営者になると「自分の会社」という感覚になる。
行き過ぎると謙虚さを失ってしまいます。

 

会社は「授かりもの」「預かりもの」。
それを一時、任せていただいている。

そのような真摯な姿勢を忘れないようにしたいものです。