2023-10

2023-10-24
『量質転化の法則』

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

十方よし.TV9月号にご出演いただいた
オーダースーツSADAの佐田社長。

佐田社長はどんな仕事でもこの3つをやれば、
結果が出ると言われています。

それは「出足」と「PDCA」と「手数」。

出足が遅い人で仕事ができるという先輩も同僚も
見たことがない。経営者も同様。

まず一歩目が早い。早く始める。

二つ目はPDCAサイクルを高速で回し続けること。
少なくてもチェックとアクション。

結果の検証をし、どうすればさらによくなるのか、
改善を止めないこと。

3つ目は手数。

仕事はとにかく手数だ。量をやらないといけない。

「犬も歩けば棒に当たる」。
これは、とにかくいつも落ち着きなくソワソワしてろという意味ではない。
しんどいとき、苦しいときこそ手を出せ、という意味。

これは「量質転化の法則」とも言われますね。
一定量を超えた時に質向上に転換する。

ただし漠然と何も考えずに量をこなしているだけでは、
質への転化は生まれないでしょう。

 

例えばゴルフならば、我流で練習量をこなすのではなく、
正しいフォームやプロのフォームを真似しながら量をこなす。

またはどうしたら遠くに飛ばせるか、まっすぐ飛ばせるか、
自分の頭で考えながら、量をこなす。

こういった量を積み重ねることで
ある時に質へに転化されます。

「なかなか成果が出ないんです」と悩んでいる方。

 

よくよく聞くと、そもそも量が少ない。

正解にたどり着くまでの手数が少ないように感じます。

「量質転化の法則」

自分の仕事に活かしましょう。

 

2023-10-16
『異端児クリニックがカンブリア宮殿に』

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

過去、十方よし.TVに出演いただいた
おおこうち内科クリニック様が
本日23:06からのカンブリア宮殿にご出演されるそうです。

以前もご紹介しましたが、
患者のご家族が手術を見学できたり、
健康診断の結果を即日に発行できたり、
クリニックに不満を持っていた課題を1つずつ
改善されてきました。

医療業界のクライアントさんもいますが、
やはり医療業界独自の非常識が今もなおあります。

昔からの地元クリニックがあれば
「近隣にオープンするな!」という圧力が団体からあることも。

なかなか他業界のような「自由競争」が
成り立たない側面もあります。

おおこうち内科クリニックさんも
「異端児」扱いをされてきたわけですが、
様々な第三者機関が発行する賞を受賞することで、
取り組んでいることが証明されるようになってきました。

また開業医さんがぶつかる壁は
なんといっても組織マネジメント。

医療技術の探求には興味・関心が高い。
一方で「経営」には疎い方が一定数います。

医療サービスの質は、医師一人が提供してるわけではないので、
長い目で見ると患者が減っていくという現象が
見られてしまいます。

医療技術に関して、最先端の
知見を含めて
たゆまぬ努力を重ねること。

医療経営によって、設備・サービスの質を安定させること。

両輪が必要です。

働いているスタッフの方が
大河内院長を慕っている様子も伝わってきます。

院長を中心に「チーム」になっているクリニック組織を
見られることは他社では稀です。

クリニックの改革は“たった一人”から始まった。

ぜひカンブリア宮殿をご覧になっていただき、
自社にご活用いただければ。

 

2023-10-11
『迷ったら茨の道を行け』

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

十方よし.TV9月号のゲストは、
オーダースーツSADAの佐田社長。

19,800円~というオーダースーツで
業界に旋風を巻き起こしました。

信頼度や知名度を上げるために、
自社のスーツを着て、
東京マラソンに出たり、富士山を上ったり、
スキージャンプに挑戦したり。

「おもしろい社長がいる」と
メディアに多く取り上げられています。

興味深いのが、
株主の一族として責任を取り、
一度会社を去ったのに、
また会社に戻ることになったという経緯。

「火中の栗を拾う」とはまさにこういうことで、
会社が危険な状態でありながら、
あえて会社に戻りました。

危機的な状況であるときに、

「会社を再建できるなんて思っていません。
真田幸村のように、最後までいかにあがけるか。
再建しようと思っていたら、とてつもない数字なので、
心が折れていたと思います。」 

「おじいちゃんが言っていた
“迷ったら茨の道を行け”という言葉を思い出しました。
もう一あがきすることで、
天国にいったおじいちゃんに褒められるような気がした」

こんなことを言われていました。

“迷ったら茨の道を行け”

この真意はおそらく

「心の底ではどちら選択が正しいか、
 本人は分かっている。
 そして正しい選択肢の方が苦難が多い。
 そこにはいばらの道が待っている」

ということかと思います。

正しさと自分の弱さが戦って、
多くの場合、「自分の弱さ」が勝ってしまう。

本当に正しい選択肢は何なのか、
向き合いたくないのだと思います。

「迷ったら茨の道を行け」

自分への戒めとして、心の中に留めておきます。

 

2023-10-01
『二人の鬼コーチからの提案』

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

男子バスケットボール、オリンピック出場。
おめでとうございます。

最終戦の第4Qは手に汗握る、我慢の展開でした。
今大会で想像以上の結果を残されました。

さてナンバーで「鬼コーチ対談」ということで、
当時の男子ラグビー日本代表チームを率いたエディー・ジョーンズと
今回男子バスケットボール日本代表チームを率いたトム・ホーバスとの
対談記事が出ていました。

二人の共通点が興味深いものでした。

 

・トム・ホーバス 引用
「90年代、私はトヨタ自動車で国際マーケティンググループの仕事に就いていました。
とても印象的だったのは、トヨタの車作りというものが、徹底的にディテールに
こだわっていたことです。ドアを閉めた時の音を最小限にする技術や、
ハンドルを握った時の感触など、細部にとことんこだわる。

これは素晴らしいと思いました。
ところが、バスケットボールとなると、ディテールが消え去っていたのです。
当時の日本男子のバスケは大雑把で、単に5対5のドリルをやっているようなものでした」

 

・エディー・ジョーンズ 引用
「彼らは指導者から課される「根性練習」の中で育ってきています。
すると、どうなるか? 選手たちは体力を温存し、配分しようとします。

ある練習で選手たちの集中力が散漫だったことがあり、
私は「この練習に100%、フォーカスして欲しい。それができたら、この練習を終える」

と告げました。
そして実際、私はたった2分間で切り上げました。選手たちはキョトンとしていましたよ。

練習は予定された時間が来たら終わるのではなく、
成果によって終わるタイミングを判断するべきです」

 

・本来はディテールに拘れる国民性でありながら、もしくはそれが強みでありながら、
スポーツの世界になるとディテールに拘らない。

・練習は時間割で決められたカリキュラムを消化することであり、
もともと設定した成果が達成することに着目していない。

どちらの見解も他スポーツでも同様のことが言えるかもしれません。
さらにはビジネスにおいても、一部まだそのような風潮があります。

 

ディテールまで追求せず、気持ちのみで乗り切ろうとする。
時間>成果に捉われた発想。

ビジネスでもパラダイム転換したい点ですね。