2024-04
2024-04-27『昔話は“オヤジ化”の始まり』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』。
昭和の親父の不適切発言が、
行き過ぎた令和の社会の空気を壊すといったドラマ。
第六話では、「昔話をしてはダメですか?」というテーマ。
『未来に希望が持てなくなると、
昔話すのか、ジジイは』
という名言があります。
昔話ばかりするようになったら、
オヤジ化現象の始まりかもしれません。
しかし興味深いことに、
年齢を重ねたからといって、
全員が全員、昔話をしたがるわけでもない。
私は経営者の方にインタビューをする仕事もしています。
私の感覚ではあるのですが、
そこに登場する経営者は、
昔話をしている時は、どちらかというとユーモアに。
未来の話になるとどんどん情熱的になっている方が多い。
おそらくそこに登場する経営者の関心事は、
過去ではなく未来。
過去にどのような成功体験をしてきたか。
聞かれればそれに答えるが、そこにパッションはない。
大事なことは未来。
これから先、どのような会社や世界を作っていくか。
そこが一番の関心事であり、パッションを抱いている。
ドラマの名言を借りるならば、
『未来に希望が持てなくなると、
年寄りは昔話をする。
でも未来に希望を持っている年寄りは、
昔話に興味がない』
昔話より、希望を語ろう。
2024-04-19『新入社員から見た不都合な現実』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
新入社員の方を受け入れ、
彼・彼女たちの今後の成長が
楽しみな職場もあるでしょう。
新入社員の方には、不都合であるけれど、
現実として認識しておかなければいけないことが
いくつかあります。
1 選ぶ側から選ばれる側
就職活動中は、どこの会社に入りたいか、
選ぶ側の思考。
しかし会社に入ると、
顧客からいかに選ばれるか。
「選ばれる競争」が始まります。
選ばれる努力をし続けないといけないし、
どれだけいいサービスや商品だと思っても、
選ばれないと会社は生存できない。
2 楽しい仕事はない
最初から楽しい仕事に巡り合えるとは限らない。
しかも「楽しい」仕事が会社の中にあり、
待っていて与えられるものでもない。
「楽しい」とは主観的なもの。
どちらかと言えば、
仕事を楽しくする工夫や能力が求められる。
「楽しさ」を見出せる人は、
どんな仕事でもどこの部署に行っても、
やりがいを感じているようです。
3 平等ではなく公平
新入社員を受け入れに慣れている会社であれば、
先輩社員は、新入社員に丁寧に教えてくれるでしょう。
仕事の目的や方法まで。
分からないことを聴けば、
答えてくれる人も多いはず。
研修という機会は平等であっても、
どこまで活用できるかは本人次第。
向上心の高い人は、
ここぞとばかりに先輩社員へ質問攻め。
短い期間でも吸収していきます。
そういう意味では平等ではなく公平です。
一部の新入社員から見たら、
不都合な現実かもしれません。
でもこれらの現実から目を背けずに、
順応してほしいと思います。
2024-04-14『100年続くためのファミリーガバナンスとは?』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
十方よし.TV3月号のゲストは、
オタフクホールディングスの佐々木社長。
お好み焼きソースだけでなく、
お好み焼きを国内国外に普及してきました。
創業は1922年。
100年を超える長寿企業です。
非常に興味深かったのが、
ファミリーガバナンスです。
一般的に3代目や4代目が
会社をダメにしてしまうと言われる。
親子、兄弟、従兄弟の関係で上手くやってこれたが
4代目となれば、血も縁も薄まってくる。
そこで佐々木社長は、「転ばぬ先の杖」として
家族憲章を制作。
佐々木家の関係者が集まり、
家族理念や価値観、行動規範や懲罰規定、脱会規定や退職規定など、
明文化していきました。
箍をはめることがなければ、
この先、社内は佐々木ばかりになってしまうという
危機感を抱いたそうです。
・各家から一人のみ後継者を選出する。
各事業会社で同族役員を半数以下にする
・65才で現役を退き、顧問、相談役に就任する
・後継者は世間が決める。
(実績=何を変えて、何を始めて、誰を育てたか)
・年4回のファミリー会を開催する
一例ですが、
憲章の中で上記のようなことを明確にしていきました。
オーナーはどうしても絶対的な力を持ってしまい、
身内への甘えが少なからず出てしまうものではないでしょうか。
(少なくても社員からそのように見えてしまう)
100年以上続く企業には、続く理由があります。
会社は「公器」である。
改めて気が引き締まる思いです。
2024-04-11『実績信奉者になっていませんか?』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
今となっては、有名なA社長。
ある分野にて画期的な商品を開発し、
大ヒットしました。
実はこの商品は
だいぶ前に完成していました。
完成はしていたものの、
日の目をみることはなかったのです。
開発費にほとんどの資金を投入してしまい、
販促費にかける資金がなかった。
様々な銀行にいって資金調達を試みましたが、
「そのような商品は見たことがない。
実績がないから融資ができない」
と、ことごとく断れました。
その後、銀行融資を諦めた後、
ある投資家との出会いによって、
資金的なバックアップしてもらい、
その商品は世の中で知られるようになりました。
「実績がないから」
断るにはそれらしい理由です。
上記は、銀行とのやり取りについてですが、
これは社内でも繰り広げられています。
部下:「○○をやってみたいのですが…」
上司:「○○?過去に実績がないからそれは無理」
この会社の社長が社員に伝えていることは、
「今までの常識を疑って、
新しいことにチャレンジしてみよう」
矛盾していますよね?
「常識に縛られないことをやりましょう!」
と呼びかけているのに、
「実績がないからできません」
と上司に断られる。
言い換えれば、
「常識内のことしか許可しません」
と言っているのと同じです。
「実績がないから…」
これは断る理由としては合理的です。
実績があるものしかやらないとすれば、
常に2番手以下になることを宣言しています。
「実績がないから…」
これは可能性とやる気を潰してしまう
キラーフレーズだと認識しておきましょう。