2024-09
2024-09-28『継続は力なり。継続こそ力なり』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
陰山建設株式会社様は、昭和59年から献血活動を始め、
(※簡易的な「カゲ」で表記)
2023年に40回目を迎えたことは前回、お話しました。
駅からタクシーを利用。
タクシーの運転手さんに陰山建設までお願いすると
「献血活動をやっている会社ね。
すごい人が集まってくるんだよ」
と地元自慢の様にお話を始めました。
M社は毎年敷地を使って、地元住民が参加できる花火大会を開催。
これも30年近くになると言われていました。
毎年のこのイベントを楽しみにされている住民がいます。
「今年はいつやるの?孫娘もつれて参加するから…」等と
声をかけられるそうです。
都田建設様は社内でランチバーベキュを始め
延べ700回以上。他社からの見学者も多数いらっしゃいます。
F社は会社の近くの清掃活動を始め約5年経ちました。
その活動を見た、F社以外の地域のボランティアさんも
参加するようになりました。
どの会社もポイントは「継続」。
継続によって、他社との違いを認識してもらえる。
継続によって、会社の特性を理解してもらえる。
継続によって、協力者や共感者が増えている。
継続することによって、
社内に「継続する文化」も醸成できますね。
継続している会社とそうでない会社とでは、
歴然な差があります。
「清掃活動」「献血活動」と文字にすれば同じなのですが、
現地で見聞きすると、
次元の違いを肌で感じることができます。
継続し続けた会社は、
もはや誰にも真似ができない領域に
たどり着いているのだと思います。
「継続は力なり」
「継続こそ力なり」
2024-09-20『恩返し・恩送り経営』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
十方よし.TV8月号のゲストは、
福島県で建設業を営む、
陰山建設株式会社の陰山社長。
(※簡易的な「カゲ」で表記)
こちらの会社は昭和59年から献血活動を始めています。
それから毎年継続し、
2023年に40回目を迎え、
日本最大規模の累計受付人数40,818人までに。
この活動は準備を含めると大掛かりなものになり、
会社の営業日も止めることになる。
「なぜ40回も継続できたのですか?」
とお聞きすると、
「協力業者の皆さんとこの活動を続けているから。
自社だけでとても難しい」
と答えられました。
同じ目的のために、
会社の枠を飛び越えた協力体制があるから、
ここまで続けられたというのです。
陰山建設さんの社会貢献活動は、
献血活動だけではありません。
関東・東北豪雨、熊本地震、能登半島地震など。
日本各地で災害があれば、有志を募って現地へ赴き、
復興支援活動へ取り掛かります。
地元福島県ならともかく、
熊本、岡山、石川と遠方にまで支援に乗り出す。
なぜそこまでできるのか。
「自分の会社は倒産しそうになったが、
周囲の協力者が助けてくれたから今がある。
そして福島の震災の時も、
遠方から福島に復興支援活動に来てくれたから」
と陰山社長は話します。
「恩返し・恩送り」を
経営の軸に据えているのです。
恩送り・恩返しするにしても、
自分がどれだけの御恩に恵まれているのか。
そこに気づくことが第一ステップです。
陰山社長のその感度に驚嘆します。
私であれば、
自分が目の前で災害に直面していなければ、
他人事になってしまうことがあります。
日本のどこかで災害があれば、
大変なことが起きているとは思いますが、
直接、手を差し伸べる行動まではできていません。
陰山社長の素早いアクションを見ると、
自分の責任範囲の狭さに反省してしまいます。
恩をお返しし続ける。
恩を送り続ける。
経営の中心に据えてみてはいかがでしょうか。
2024-09-13『米づくり農家が減り続ける理由』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
新米が流通するまでの辛抱と言われていますが、
お米不足が深刻です。
福祉関係の事業では、
食事提供があるためお米の確保が必須。
しかしなかなか米は見つからず。
仮に見つかっても、割高過ぎて手が出ないことも。
そもそも昨年までは、
食パンやスパゲティなどの小麦製品が値上がりする一方で、
お米の価格は安定的に低いまま。
一時前までは、
コメの消費が減り続けているとニュースになっていました。
若い世代でコメ離れが進んでいると。
理由は、炊飯器を置くのが邪魔、米を炊くのが面倒、
パン食への移行、炭水化物は太るという思い込み等。
しかし直近では需要と供給のバランスが
大きく崩れました。
お米屋さんに行った際、
店主がこんなことを話されていました。
「お米が高い、高いと言われているが、
小麦に比べたら、本来はこの値段でも安いくらい。
日本のコメは安すぎる。安いということは、
農家が続けられないということ。
農家がもっと儲かるように、
米単価が上がらないといけない。
消費者は嫌がると思うけどね。
農家を近くで見る私からは、
もっと農家が豊かになってほしい」
安い米に慣れてしまっている私たちは、
今の値段は「高い」と感じてしまうかもしれない。
私の親族も米作りをしているので、
その苦労は理解している方です。
これだけ約1年間、苦労して働いて、
収穫をして、10キロ3,000円?…。
苦労して儲からないならば、
担い手はどんどん減ってしまいます。
異常な安さの裏側には、
誰かを逼迫させる可能性があります。
いずれは破綻し、持続できません。
不都合な真実です。
2024-09-07『結果の見え方の違い』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
前回に引き続き、
結果とプロセスについて。
パリ2024オリンピックは先日、閉会しました。
日本選手の素晴らしい活躍により、
多くのメダルを獲得できました。
スポーツは勝負の世界ですから、
勝ち負け、順位、メダルの獲得有無といった
結果が明白です。
結果がついてきた選手は、
様々な取材に応じて賞賛を受ける。
官邸にも招かれたり。
残念なのは、
思うような結果が出なかった選手に向けて、
SNS上で批判をする方が多数いること。
選手本人は、
「力を出せた」
「無事に本番の試合に臨むことができた」
と満足している。
その方に向けて、
厳しいコメントが向けられる。
望む結果が出なかった選手に向けて、
選手の練習に4年間付き添ったコーチは、
どのようにコメントするか?
選手を4年間支えた家族は、
どのようにコメントするか?
選手を近くで見てきたチームメイトは
どのようにコメントするか?
思うような結果は得られなかったが、
プロセスを見てきた関係者は、
とても批判はできません。
様々なものを犠牲にしたり、
試練を乗り越えたり。
練習をし過ぎてケガをしてしまったり。
どのような結果だったとしても、
「お疲れ様」という言葉が
自然と出てくるのではないでしょうか。
または過程を知っているがゆえに、
本人と同様に悔しさをにじませ、
涙を流す人もいる。
一時の運も含めて、
結果のみを見て批判する人。
4年間のプロセスを見て、
結果を受け入れる関係者。
結果の見え方が大きく異なります。
真剣に頑張った選手ほど、
結果が出なかったことへの悔しさが残る。
悔しさの共感は、
プロセスへの関与から生まれるますね。
ビジネス・会社においても
上記のようなことが
日常的に起きていますね。