経営理念浸透ブログ

『下位2割を切らない理由』

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

先日、十方よし経営大学で、
日本レーザーの近藤会長のお話を聞く機会に恵まれました。

77歳とは思えぬパワフルさ。

私と同様に、受講生の多くがその熱量に
圧倒されていました。

さて今回近藤会長のお話を聞くのは2回目なんですが、
改めて気づかされた点があります。

「全社員の雇用は維持する。
 でも透明な評価で公平に処遇を決める」

という点です。

年功序列でもなく成果主義というわけでもない。
「新しい日本型経営」と言われていました。

会社の2・6・2の中で下の2割を切ってしまうと、
下記の理由から雇用不安が生まれる。

・下流に落ちたら切られる不安があれば、保身や転職を考える

・強者もいつかは弱者になる

・誰もが癌や病気、介護等のリスクの可能性がある

雇用不安がなければ、リーダーや中堅社員が安心して
献身や貢献をしてくれるというのです。

人事制度を構築する際、
どうしても成果を残せる人材目線で、
今の健康状態、今のパフォーマンスが続くという前提で
設計しているように思います。

たしかに誰しも、
病気や介護などのリスクがある。

家族の事情で、気持ちはあっても
同じような条件で働けない場合もある。

身辺で想定外の何かが起きても、
「雇用だけは守られている」という安心感は、
退職率を下げる要因にもなるでしょう。

どんな理由であれ、
以前のようなパフォーマンスを発揮できなくなれば、
会社に必要とされなくなる。

その姿は社員の目に焼き付いてしまう。

評価は公平に。雇用は安定に。

あなたの会社は、どのような仕組みで
優しさと厳しさのバランスを取りますか?

Posted on 2021-06-01 | Posted in 経営理念浸透ブログ | No Comments »

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