経営理念浸透ブログ

『“私以外の誰かがやればいい”マインド』

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

今回は人事のネタではないので興味がない方は
読み飛ばしてください。

先月の気になるニュース。

南青山に児童相談所を建設にするにあたり、
住民から反対運動があったというニュースがありましたね。

反対理由は様々で、

・青山ブランドの価値が下がる
・不幸せな子が幸せな家庭を見て傷つくのでは?
・子供がうるさくて地域の雰囲気が崩れる
・なぜ青山なのか?他のエリアではなぜダメなのか?

などなど。

それに対して著名人の方も、

「それでブランドが落ちるならそもそもその程度」

という批判をされています。

まぁ、それはそれとして。

私は、反対運動に参加した青山住民に
批判の矛先が向いていますが、
そこは間違っているのでは?と思います。

大義は賛成。
でも私のエリアでは反対ということは
ざらにあるからです。

福祉関係で言えば、
障害者が安心して住める施設を作ろうとします。

多くの方は
「やっていることは素晴らしい。
 でも私の家の隣には作らないで」と言います。

会社側が根負けして、建設中止なんてことがあります。

高齢者向け介護施設が不足しているから、地域に建設してほしいと
一部の住民から要望がありました。

でも
「私の家の近くには作らないで、
地域の外れのエリアに作ってほしい」と言います。

買い物が不便なエリアだから大型スーパーができたら嬉しいと
言っていたのに、建設が決まると、
「家の前の道が混むから離れた所で作って欲しい」と言います。

社会的・経済的に意義があることであれば、
建設すること自体に反対はしない。
ただ私の生活圏には作るな!と口を揃えて言うのです。

残念ながらそういう方は少数ではありません。
私もそういう方をたくさん見てきました。

品性の欠ける発言をしたことは残念ですが、
反対運動していた青山住民が
悪者にされていることに違和感があるのです。

いや、いや、いや、
あなたも一緒じゃないかと。

拡大解釈すれば企業内でも
類似したことがありますね。

会社で盛大なイベントをやろうという企画が出る。

大義=イベント開催には賛成。
でも私は忙しから、その準備を手伝うことはしたくない。

大義に賛同はするが、
私個人に何か不利益をもたらさないでという
スタッフがいませんか?

「私以外の誰かにやってほしい」「私以外の誰かがやればいい」
というマインドが本質的な問題であるような気がしてなりません。

Posted on 2019-01-08 | Posted in 経営理念浸透ブログ | No Comments »

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