突然ですが質問です。
皆さんにとって、良い上司とはどんな人ですか?
3つくらい具体的な行動を挙げてみてください。

(シンキングタイム)

現場の社員にも同じ質問をしてみましょう。
「あなたにとって良い上司とはどんな人ですか?」
どんな回答が返ってくるでしょうか?
それは…。

「現場をフォローしてくれる人」

これが意外に多いんですね。
人不足の問題が解消されていない会社が多いのでしょう。
つまり現場を助けてあげる上司が
いい上司になってしまいがちなんです。

では今度は経営者にも同じ質問をしてみましょう。
「良い上司とはどんな人だと思いますか?」
どんな回答が返ってくるでしょうか?

それは…。

「将来を見据えて“今”を変え続けられる人」

といった回答が返ってきます。
現状満足せずに改善・改革を止めない上司です。

つまり現場のフォローも大事だけれど、
少し将来を見据えた上で改善・改革に努めてほしい。
中長期的に安定した成果を出し続ける状態を
作ってほしいという意図だと思います。

現場と経営者が求める上司像を乱暴にまとめてみましたが、
もう既にお気づきになった方もいるのではないでしょうか。

上司に期待する、上司に求める行動が
レイヤーによって異なります。

ですから現場のフォローを一生懸命やっている上司は、
部下からの信頼を積み上げるが、
経営者からの信頼は積み上げられない。

逆に将来を見据えた現状の改善・改革ばかりに目が行き、
現場のフォローは他人事。
自分の仕事ではないと割り切ってしまえば、
それはそれで現場からの信頼は積み上がりません。

部下を持つ上司の皆さん。

「自分は頑張っているのに、
 何で評価されていないんだろう?」と
思ったことがある方。

ここにヒントがないか、探してみてください。