こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
私は、人材育成の専門家でありながら、
ときには人材育成のセオリーを無視することがある。
「ピグマリオン効果」
という言葉を聞いたことがありますか?
相手に期待をすることで、
相手はその期待に応えようとするらしい。
これがベースの考えになっているためか、
「上司は部下に期待を伝えなさい」
と様々な書籍に書いてある。
「あなたには〇〇になってほしい」と。
ちなみに私が部下だった頃、
上司から、
「松本さんには〇〇というふうになってほしい。」
3年後に〇〇を期待している」
と言われたことがある。
私はその言葉が嬉しいと感じることは
ありませんでした。
性格が捻くれていたのか、
「私の将来像は私が決める。
あなたに決められたくない」
と感じていた。
「期待」が相手から見て、
「コントロール」に感じれば、
それは束縛でしかない。
だから期待が煩わしいのだ。
冷たい言い方に聞こえるかもしれないですが、
私は他人にあまり期待していない。
「社員に〇〇になってほしい」といった
期待を手放すようにしている。
期待が生まれた瞬間、
相手へのコントロール願望が生まれるし、
期待通りにならないと勝手に不満を抱く。
「どうしてAさんは、○○してくれないんだ!」
という怒りは、Aさんへの期待が出発点だ。
期待を手放すと、
少しでも相手がやってくれたことに、
感謝の気持ちが持てるようになる。
コロナ自粛期間では、
家庭内の不協和音が問題になった。
「子供にもっと勉強をしてほしい」という期待を持つから、
勉強をしない子供へイライラする。
「妻にもっと家事をしっかりやってほしい」
という期待を持つから、妻への不満が積もっていく。
怒りや不満を創り出しているのは
自分の期待が原因なのだ。
期待を手放してみる。
自分が楽になります。