中小企業の経営者でも
「仕事を任せる」ことが
得意な方と苦手な方がいますね。

「あなたを信じて任せる」

と言っておきながら、
あれこれ、細かい所まで指示を出す。

聞かれてもいないのに
たっぷりの助言を出す。

これをやっていく先に待っていること。

それは「上司の手柄」になってしまうということ。

任されたのにも関わらず、
途中から上司から言われたことを
着実にこなすことが仕事になっていきます。

こうなってしまうともはや
部下が主役の仕事ではなく、
上司の小間使いのようになってしまいます。

仮にこの仕事が上手くいったとしても
部下が成功体験として実感することが
はたしてできるでしょうか。

上司のパシリくらいにしか
思わないかもしれません。

ある中小企業で
Aヒット商品が生まれました。

このAヒット商品が生まれるまでに
経営者がどんな助言をしたか
という記事が掲載されていました。

これを読んでいくと、
なぜか助言をした経営者が
偉いという趣旨になっている。

このAヒット商品を作ったのは、
開発者です。

助言をした経営者が
開発者よりでかい顔をしている。

経営者は助言をすることで、
「つまみ食い」をしていけない。
自分の手柄にしてもいけない。

開発者がリスペクトされるべき。
任されて実行した人が
リスペクトされるべきです。

経営者や上司は、
助言をしたくらいで
いい気になってはいけませんね。