こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
十方よし.TV9月号のゲストは、
株式会社障がい者つくし更生会の
那波専務でした。
こちらの会社、福岡県の春日市・大野城市の
不燃性一般廃棄物処理施設の運転管理をされています。
社員38名の中で障害者の方が32名(全体の84%)。
法定雇用率は105.3%。
この数値、間違いではありません。
重度障害者の方はダブルカウントされますので。
一般企業の法定雇用率は2.5%ですから、
驚異的な数字ですね。
恐らく全国でトップクラスです。
あくまでも「株式会社」。
「福祉をしているつもりはない」と言われています。
当然、仕事にもシビアです。
不燃性一般廃棄物処理施設(破砕等)の
運転・管理において全国トップクラスの
クオリティ。
ここまで価値を提供できる組織になるまでは、
様々な障害があったそうです。
私が最も驚いたことがあります。。
それはあえて「単年契約」にしていること。
この仕事は行政からの委託業務です。
契約期間が存在します。
以前、障がい者つくし更生会の仕事ぶりが認められ、
複数年契約の打診があったそうです。
私だったら、数年間は仕事がなくならないので、
飛びつくと思います。
皆さんもそうですよね?
これで数年間は安心だと。
しかし那波専務はお断りをしました。
「複数年契約はお互いにとってよくない。
私たちからすれば数年間の契約が
保証されると甘えてしまう。
緊張感もなくなってしまうかもしれない。
行政側にとってもデメリットです。
定期的に人事異動があると思いますが、
複数年契約だと前任者が私たちに依頼していたから
それでいいかと惰性になりがち。
確固たる理由がない。
私たちはその都度、担当者の方に
弊社の仕事ぶりを評価してもらいたいんです」
こんなことを言われていました。
自分たちの力で勝ち取った外部から評価ですね。
毎年300人近く、様々な業界の方が
見学に来られるそうです。
ここで働いている38名のスタッフにとって、
大きな自信になっているのでしょう。
『奇跡の会社』と言われる理由が
私には理解できました。