経営理念浸透ブログ
『そのプライド、必要ですか?』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
十方よしTV4月号には、
ベーカリープロデューサーの岸本社長に
ご出演いただきました。
前回のお話の引き続きです。
岸本社長も高級ホテル卒業後、
すぐに成功したかといえばそうではなかったようです。
独立してパン屋を開業しても
うまくいかなかった。
「3日、3月、3年」と言われそうです。
3日は一見さんを取り込む時期。
3ヶ月はリピーターをつくる時期。
3年たってくるお客様は信者・ファンになっている。
オープンして3日間はお客様が来たそうですが、
それを過ぎるとお客様が減っていったそうです。
困った末、近く居酒屋さんにも
忌憚のない意見を求めたところ、
「お客さんを選んでいる」
と言われた。
そこで提供していたのは、
以前勤めていたホテルが提供するようなパン。
硬くてオシャレなパン。
一部のパン好きにしか好かれないラインナップで
あったことに気付いたそうです。
そこからラインナップ変更。
共感できないスタッフは去っていったと言います。
今では驚くほど、自由な発想をされる岸本社長。
しかし開業当時は、いつのまにか、パン職人目線で
店舗運営をしていたということでしょう。
岸本社長がプロデュースする食パンは、
どれも柔らかくて、ほのかに甘い。
幼児でも食べられるし、高齢者でも食べられる。
老若男女に愛されるパンです。
「職人」ではなく「食人」の立場に立った
商品開発だった。
食パン専門店の開業支援をされるそうですが、
「経験者ほど難しい」と言います。
おそらく経験値が邪魔をするのでしょう。
「こんなにみずみずしい食パンで大丈夫か?
もう少しパサっとしたほうがいい」
「こんなに白いコッペパンで大丈夫か?
もっとこんがり焼いたほうがいい」
職人の方ほど、既成概念に縛られてしまって、
謙虚に新しい意見に耳を傾けられない。
この仕事を〇年もやってきたというプライドが
かえってヒントに盲目的になる。
変化を妨げるプライドならば、
いっそうのこと無いほうがいいかも。
あなたのプライド。必要なプライドですか?
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