経営理念浸透ブログ
『それも“強み”になる』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
レジリエンスの分野でも、
ウェルビーイングの分野でも、
組織活性化の観点でも、
“強みを自覚し発揮することが重要”と言われています。
「強みは何ですか?」
とビジネスパーソンに質問すると、
「誇れるような強みはありません」
「何か特別な強みはありません」
「他人より優るような強みはありません」
という回答がしばしば返ってきます。
どうしても、
「強み=際立ったビジネススキル」
という認識が強いように思います。
一見、ありふれたもの(態度や姿勢)であっても
見方を変えれば、それも「強み」になることがある。
A社の立花(仮名)さんの強みは「素直さ」。
「素直さなんて誰でも持っていますよ…」
と本人は言われていました。
しかしA社は多くの中途入社者がおり、
都合の良く会社の方針を曲げて、
自分流を貫くリーダーが多い。
経営幹部が助言しても、
聞いているフリで、聞き流すリーダーもいました。
立花さんも中途入社者ですが
素直に吸収する姿勢を持ち続けています。
すでに何年もA社に勤めているような判断軸を
持ち合わせることができました。
本人は謙遜していますが、A社から見れば、
立花さんの「素直さ」は強みではないですか?
B社の松下(仮名)さんの強みは「感情の安定」。
気分の浮き沈みがなく、部下の相談事にも
いつも冷静に丁寧に助言ができていました。
松下さんの部署にいる若手社員から見れば、
「感情の安定」は強みでした。
なぜならば以前のリーダーは気分の浮き沈みが大きい。
不機嫌な態度を職場で露骨に出すことも多く、
報告・相談するべき時にできなかったそうです。
不機嫌な上司に気を使いすぎて、
疲弊している若手社員が多数。
謙遜していますが、B社の若手社員から見れば、
松下さんの「感情の安定」は、
強みではないですか?
自分から見れば
「強みとは呼べないような強み」
「平凡な強み」
これらが環境によっては、
「価値ある強み」になることがある。
「価値ある強み」を本人に自覚し
発揮をしてもらいましょう。
Related Posts