経営理念浸透ブログ
『エンパワメントは“できない”ではなく“したくない”』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
十方よしTV11月号のゲストは、
株式会社ヒューマンフォーラムの出路会長でした。
2006年に出版された
『ちょっとアホ理論~倒産寸前だったのに超回復できちゃった!~』。
こちらを読んでヒューマンフォーラムさんを始めて知りました。
「その書籍を書いた頃と今とでは、組織が大きく変わっていますので
今のお話を中心にしたい」
という出路会長からのリクエストから
現在のヒューマンフォーラム様のお話をお聞きすることになりました。
出路会長が提唱・整理された3つの経営スタイル。
・カリスマ経営(大家族経営)= ブロイラー
・エンパワメント共創経営 = 平飼い
・エンパワメント創発経営 = 野放し(放し飼い)
これはヒューマンフォーラム様が辿ってきた歴史でもあります。
カリスマ経営からエンパワメント共創経営へ。
『1分間エンパワメント』という書籍をバイブルに
チャレンジしましたが、
カリスマとエンパワメントを行ったり来たり。
意思決定が経営者へ中心しているカリスマ経営。
ここからエンパワメントをすることは困難であることは
チャレンジした経営者は分かるでしょう。
頭でわかっていても、
経営者はなかなかそのように振る舞えないし
組織がすぐに変化していくわけでもない。
エンパワメント!と言葉にするだけで、
心の底では望んでいない経営者もいる。
ヒューマンフォーラム様も試行錯誤しながら
「エンパワメント共創経営」が
少しずつカタチになってきた。
しかしここで疑問を抱いたようです。
「権限移譲をする」という言葉を日常的に使うが、
これは本当にエンパワメントなのか?
A社長からB部長へ移譲してやるということは、
やはりA社長が本質的にコントロールや支配をしていると…。
(※イメージは平飼い)
コロナ渦になり、
さらに開き直ってエンパワメントを進める。
そこで生まれたのがエンパワメント創発経営。
(※イメージは野放し)
今は出路会長が把握していない所で、
新しい事業、新しいサービス、各々で地域活動が
勝手に生まれるようになってきているそうです。
「勝手に生まれる」
これは誉め言葉です。
会社から何が生まれるか分からない状態=創発。
代表が知らない間にFC事業もスタートしていたそうです。
まだまだ進化中だと出路会長は言われていました。
3つの経営スタイル。
共通していたのは「カオス先行の法則」。
カオス(=混沌とした状態)の先に
組織の成長やありたい姿があると。
社内がカオスで包まれる。
経営者も働いている人も苦痛だと思います。
変容と成長を出路会長は使い分けていましたが、
変容には「カオス」はつきもの。
カオスは避けられないと覚悟する。
それがなければエンパワメントはできないと
再確認しました。
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