経営理念浸透ブログ
『コロナが収束したら本当に売上は戻る?』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
「不要不急の外出は控えてください」
この1年間で何回耳にしたでしょうか。
そして国や自治体から見て、
人の移動や蜜を避けるために
不要不急に関する事業は自粛を迫られました。
目立つ所でいえば、飲食・エンタメ・観光・娯楽など。
これらはコロナ下では、
「必要不可欠ではない」と判断されてしまいました。
(※見方によっては、精神的ゆとりを提供するために、
必要不可欠ですが…)
これらの事業は存在意義を問われている局面です。
日本トップクラスの外食繁盛店を経営する社長が
こんなことを言われていました。
「コロナで外食の真価が問われる。
出前館を使えば、何でも頼めて自宅で食べられる。
居酒屋に行けない分、スーパーやコンビニの総菜や冷凍食品で
済ませている人が増えているが、意外と旨い!と気づいたはずだ。
こんなに旨かったのか!と。
ZOOM飲み会も行われ、コンビニでおつまみだけ買えば、
お店に行かなくてもそれなりに楽しめる。
代替品、代替サービスの存在に顧客は気づいた。
“悪くない”“そこそこイケる”と気づいてしまった。
だからお店に行く明確な理由がなければ、
お客様はお店に戻ってこない。
もっと言えば、コロナ前にお客様にとって、
“なくてはならない存在”になっていなければ、すでに手遅れだ。
慌ててテイクアウトを始めたところで効果は薄い」
これは外食産業以外にも言えることです。
今まで映画を見に行ったり、ジムで休日に時間を使っている人がいました。
コロナ自粛中に、ネットフリックスやTSUTAYAレンタルで十分だと感じたかもしれないし、
トレーニング用具を買えば、自宅で十分トレーニングができると思ったかもしれない。
自宅用のカラオケアプリが売れているとニュースになっていたが、
わざわざカラオケに行かなくても、自宅でもそこそこ楽しめると感じたかもしれない。
新しいゲームをダウンロードをすれば、自宅で安く長時間楽しめる。
わざわざお金をかけて、出かけて楽しむことが面倒になるかもしれない。
私の研修事業にも変化があります。
もちろん顔を合わせて「集合型研修」をするのがベストだが、
移動時間や交通費を削減できるので「オンライン研修」でも
悪くはないという認識もある。
コロナ自粛をきっかけに、
代替品、代替サービスを多くの人が経験する。
「意外と悪くない」と気づいてきています。
代替品・代替サービスがあるならば、
「7割経済はコロナ収束まで続く」と言っている人がいるが、
「コロナ収束後も続く」というほうが正解かもしれない。
コロナ自粛中だからお客様が3割少ないと思っていたのに、
コロナ終息後も3割少ないという事態を招かないようにしたいですね。
私たちの会社、私たちの商品やサービスが
「なくてはならない存在」でなければ、
コロナが収束してもお客様は戻ってきません。
国や自治体が必要・不必要の事業を決めるのでありません。
顧客が決めるのです。
顧客にとって“なくてはならない存在”を目指していますか?
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