経営理念浸透ブログ
『コンサルタントとして大切なことは京セラで学んだ Part1』
「松本さんは京セラさんにいたんですね。
コンサルタントをやる上で活かされていることはありますか?」
このような質問を戴くことがよくあります。
稲盛名誉会長の影響でしょうか。
言わずと知れたJAL再建の功労者であり名経営者です。
今回の偉業によりコンサルタントとしても一流ということが
証明されたのではないでしょうか。
今回から数回に分けて、
京セラで学んだことがコンサルタントをする上で
活かされていることをお伝えしていきます。
1つめは…。
「数字は慣れ」
ご存知の通り京セラはアメーバ経営(部門別採算制度)です。
新入社員研修時からアメーバ経営について学びます。
今でも覚えているのが新卒4月から
自部署の採算表(実績)を作成していたという事です。
予定は未来。未来は変えられるのでリーダーの想いで作る。
実績は過去。
実績は変えられないので私のような若手社員が作っていました。
自部署の売上はいくらなのか、経費は何にいくら使っているのか、
経常利益はいくらなのか、時間当たり採算はいくらなのか、
数字の取りまとめをしながら、自然と覚えてしまう環境だったんです。
これはありがたい経験だと後で分かりました。
介護、物流、IT、広告、アミューズメントといった
業界のコンサルティングをすることが多いのですが、
自部門の数値をリアルに把握するのは、
管理職以上という会社が少なくありません。
若手社員は部門の収益状況を把握する前に作業を覚えろ!と
いう方針なのかもしれません。
でもここで強調しておきたいことがあります。
それは「数字は慣れ」ということです。
年配の方が歳を取ってからパソコンを使おうとすると
フリーズしてしまうことがありますよね。あの現象に近い。
数字も一緒です。
若手社員のうちから慣れ親しむことができていないと、
監督職・管理職になってから急に「数字」に扱う事になると
フリーズしたり、目眩がするようです。
「数字が苦手」という監督職・管理職の方が
あなたの近くにいませんか?
「俺はもともと理系じゃないから数値に弱い」とか
「俺はもともと性格上、数値が嫌い」とか
訳の分からない事を言われる方がいます。
それは間違いです!
若い時から数字に慣れ親しむ環境がなかっただけです。
京セラでは各部門の会議も採算表をもとに行われていました。
毎日の朝礼でも経営数値の発表がありました。
採算表の見方を学ぶ研修会もありました。
経営数値に慣れ親しむ環境が整えられていたので、
数字嫌いであっても抵抗なく
身体に溶け込んでいったのだと思います。
もう一度言わせてください。
「数字は慣れです!」
あなたの会社でも若手社員のうちから、
数字に慣れ親しむ仕組みを作ってみましょう。
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