経営理念浸透ブログ
『コンサルタントとして大切なことは京セラで学んだ Part3』
第1回目は「数値は慣れ」
第2回目は「部下に飯を食わせる」
といった話でした。
今回は第3回目です。
コンサルタントとして非常に役に立っている事。
それは…
「時間当たり採算」
ご存知の方も多いかと思います。
時間当たり採算とは「(売上-経費)÷総労働時間」で
算出したものです。
1時間当たりの収益を最大化させることが狙いです。
売上だけの指標ですと事業規模が大きい部門が目立ちます。
しかし時間当たり採算の指標があることにより、
売上規模の大小関係なく少ない時間で収益を
上げている部門にも目が行くようになります。
当時の上司の発言を思いだすと、
売上では社内で一番になれなくても、
時間当たり採算では社内で一番を狙っていたように思います。
それだけ価値ある指標だったわけです。
「時間」という指標が入りますので、
当然ながら「時間」を意識させられます。
損益分岐点は、時間当たり採算○○円という
ガイドラインもありました。
多くの会社では、
「○○の仕事を早くやりなさい」とか
「○○の仕事を効率的にやりなさい」
と言われると思います。
しかし私が上司から言われていたのは、
「○○の案件を△時間以内でやらないと赤字になる」
「○○の案件を△時間以内でやらないと
時間当たり採算が前月割れする」
といったようなことでした。
ですから仕事を開始する前の段階で、
収益を上げるための「目標時間」が
設定されていたのです。
これはコンサルティングの仕事をやる上でも活かされています。
「事前準備+コンサルティング実施+フォロー」のトータルで
どれくらい時間を要するのかを考えなければなりません。
仮に多くの時間を要するならば、価格の見直しをするなり、
事前準備やフォローの効率化などを考えなければなりません。
そうしなければ労働時間は長いのに収益性が
低いという現象が起きてしまいます。
それでは高いモチベーションで
働き続けることは難しいでしょう。
仕事って時間をかけようと思えば、
いくらでも時間をかけることができますね。
時間をかけたらかけた分だけ質が上がるかと言えば、
そうとも言えません。
皆さんも○○の仕事を
何時間でやらなければいけないのか。
目標時間を設定することから
始めてみてはいかがでしょうか。
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