経営理念浸透ブログ
『コンサルタントとして大切なことは京セラで学んだ Part5』
前回第4回目は
「動機善なりや、私心なかりしか」という話でした。
今回は第5回目です。
コンサルタントとして活かされていること。
それは何か…。
・・・・・・・・
「子飼い」
・・・・・・・・
あまり聞きなれない言葉かもしれません。
当時の私の職場では、
この言葉をよく耳にしました。
「子飼い=育てた人物」です。
社長の子飼いが常務で、
常務の子飼いがA部長で、
A部長の子飼いがB課長で…。
面白い事に社内を見渡すと子弟関係が見えてきました。
皆さんもいろいろな上司の下で
仕事をしていると思いますが、
「一人前にしてくれたのは○○部長」
「自分の基礎を作ってくれたのは○○次長」
「くすぶっていた自分を変えてくれたのは○○課長」
といった具合に、自分に影響を与えた上司が数人いませんか?
そういった上司になれているか。
監督職・管理職は「子飼い」を残すことが
重要な評価指標でした。
ですから、
「あいつは業績は出せる優秀なプレイヤーだが子飼いがない。
だからまだまだ責任者を任せられない」
といった会話がされていることもあります。
個人業績を上げる人材は会社にとって価値があります。
ですが将来を背負う人材を育てることは
それ以上に価値があることだと思うのです。
私もクライアントの現場に入り込むなかで、
Aさんの子飼いが誰なのか、
Bさんの子飼いが誰なのか、
師弟関係を見ていきます。誰が誰を育てたのか。
「子飼い」を見ながら、
本当に「育成力」があるマネージャーなのかを
見ることもできます。
口がうまいマネージャーはいくらでもいます。
でも実際に「子飼い」を残せているマネージャーは
多くありません。
私はそこに注目しています。
なぜかと言えば、人材育成は根気がいるもの。
絶対的なやり方も存在しません。
その中で
「子飼いを残す=成果を出せる」人物というのは、
マネージャーとしての適性が備わっている
証拠だと思うからです。
皆さんの子飼いは誰でしょうか?
Related Posts