経営理念浸透ブログ
『コンサルタントとして大切なことは京セラで学んだ Part8』
「コンサルタント×京セラフィロソフィー」シリーズ、
第8回目のコラムをお届けします。
今日のテーマは
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ポジティブシンキングは是か非か?
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「もっとポジティブに考えましょう!」
「もっとポジティブに受け止めましょう!」
「もっとポジティブに将来を描きましょう!」
このような会話が職場や日常でされています。
ポジティブシンキングという言葉が完全に市民権を得ました。
はたして本当にポジティブシンキングは必要なのでしょうか?
皆さんの考えはいかがですか?
私の考えです。
ポジティブシンキングは確かに必要だと思います。
でもポジティブシンキングでは「現実」は変わらない。
起きる現象をプラスに受け止める。頭の中でポジティブに構想する。
こういったことをしても目の前の「現実」は何一つ変わりません。
ポジティブシンキングは何のためにするのか?
それは「現実」を動かす・変えるためにするものだと思っています。
ですから「もっとポジティブに!」と誰から言われて、
その場ではいくらか気持ちが楽になります。
でも現実が変わっていないので元に戻ります。
ポジティブシンキングは、現実を動かす・変える「行動」が伴って
初めて意味を成します。
稲盛名誉会長は京セラフィロソフィーの中で
『楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する』
とおっしゃっていました。
現実路線から脱出できないのは私たちです。
ですから「○○にしたいな」「○○ができたらいいな」と楽観的に夢・目標を描く。
ポジティブシンキング愛好者はここで止まってしまっています。
次に悲観的に計画を立てます。
つまりあらゆるシミュレーションをして、全てに対策・準備をします。
シミュレーションをすればするほど、行動が具体化するのでアクションが取りやすくなります。
そして最後は楽観的に行動。
行動したからといってすぐに成果が出るわけではありません。
なかには数年かかることもあるでしょう。
成果が目に見えてはっきりと分からないことでも、行動している限り着実に前に進んでいる。
小さな変化を確認し、夢・目標を信じながら前向きに行動する。
組織変革コンサルティングは、まさにこのステップを踏みます。
さらに言えばこれはコンサルティングの現場だけでなく、
皆さんの仕事の進め方も同様ではないでしょうか?
ポジティブに構想するだけでは現実は変わらない。
楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する。
その時に現実が動くのではないでしょうか。
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