経営理念浸透ブログ
『サッカー選手から監督業に転身できる人』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
サッカW杯、
日本惜しくもベスト16で惜敗しました。
私と同様に眠いを目をこすりながら、
画面の前で応援された方は、
PK戦での敗退はショックだったでしょう。
我々ですら、これだけショックなのですから、
4年間この壁を破るために
努力をし続けた彼らのショックは計り知れません。
これだけ収穫があったのですから、
結果論であれこれ批判せず、
健闘を讃えていただきたいものです。
さて「名プレイヤー名監督にあらず」と言われますね。
ビジネスに置き換えれば
ハイパフォーマのプレイヤーが
良きマネージャーになれるとは限らないということです。
今回のサッカー日本代表選手のコメントを聞いていても、
監督業が向いている方、苦手そうな方が何となく見えますね。
1 状況把握→対策
サッカーの試合は動的なもので、
状況が目まぐるしく変わります。
攻撃の時間が増えているならば、なぜ増えているのか。
守備の時間が増えているならば、なぜ増えているのか。
その原因を把握し対策を打つこと。
ピッチ外の監督はニュートラル且つ
正確にピッチ上の状況を見なければなりません。
なぜこの状況が起きているのか、
俯瞰して見れる目が必要です。
ピッチ内の選手でも、
その分析ができて対策指示が出せる選手がいれば、
有利な試合運びができるでしょう。
2 言語化・見える化
抽象的な言語ではなく、
可能な限り具体的な言葉に落とし込んで伝えること。
「見える化」できればさらにイメージの共有ができます。
試合後の選手にそれを求めるのは困難かもしれませんが、
今後の対策をするときには、具体的な言語化は必要です。
「もっと積極的に攻撃に行ければよかった」
「もっと左サイドにボールを集めて攻めればよかった」
「もっとFWとDFの間をコンパクトにすればよかった」
「もっと球際を激しく取りにいかないといけない」
サッカー解説者の方も上記のようなコメントをされるので、
それはごもっともなのですが、
これだと再現性がなく、次回から何も変わりません。
「もっと積極的に攻撃に行ければよかった」
→攻撃的とはどのような形を指しているのか?
誰がどのようにどのタイミングで攻撃参加ができたのか?
「もっと左サイドにボールを集めて攻めればよかった」
→なぜ左サイドにボールが集められなかったのか?
集めるために何をどのように変えればよかったのか?
「もっとFWとDFの間をコンパクトにすればよかった」
→コンパクトとは何メートルを指すのか?
ワイドになってしまう原因は何か?
「もっと球際を激しく取りにいかないといけない」
→どこでボールダッシュするのか?
何人でどのような形でボールを奪うのか?
上記のような原因・対策を
具体的に言語化していかないと改善ができません。
ビジネスでも「センス」「直観」は
当然必要になるときはあります。
「言葉にすることは難しいんだよね」
と当人は言われることがあります。
しかし具体的に言語化しなければ、
相手に伝わらないし、
継承されないし、再現性がない。
具体的な言語化を避けては通れない道です。
プレイヤーとしては目覚しい功績は残せなくても、
監督としては功績を残せた人がいますね。
それは上記の能力に優れていたからかもしれません。
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