経営理念浸透ブログ

『ダイバーシティ経営がうまくいかない』

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

経済産業省によれば、ダイバーシティ経営とは、

「性別、年齢、国籍、障がいの有無、価値観、雇用形態、
 働き方などが異なる多様な人材が能力を
 最大限発揮できる機会を提供することで
 イノベーションを生み出し、
 価値創造につなげている経営」

定義しています。

しかし巷では、

「様々な年齢の人を活かす」

「女性が活躍できる環境を作る」

「様々な事情を鑑み、個々の働き方に順応する」

という程度に捉えている印象です。

ダイバーシティ経営と掲げていても、
「パフォーマンス」で終わっている会社もあれば、
価値創造といった結果まで結び付けている会社もあります。

先日お会いした経営者は、

「“価値観の相違”への理解。
 これが最も重要。
 相手を評価・判断せずに受け入れることが
 最も重要なダイバーシティ経営だ」

と言われていました。

私も同感です。

それがダイバーシティ経営の出発点であり、
これさえできていれば、
他の違いの融合も自動的に
できてしまうのではないかと思います。

価値観を完全にすり合わせることは難しい。
相手に強制・強要もできない。

違いを隠さず、言葉に表し、理解し合えることで、
不思議と安心感が形成されます。

上手く行っていないダイバーシティ経営は、
「心理的安全性」という土台がないのかもしれません。

違いを表面化するということは、
勇気がいりますので。

ダイバーシティ経営を実現するために、
「心理的安全性」という装置は起動していますか?

Posted on 2024-05-25 | Posted in 経営理念浸透ブログ | No Comments »

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