経営理念浸透ブログ
『不都合な真実を伝えるのか?隠すのか?』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
経団連の中西会長は、
「正直言って、経済界は終身雇用なんてもう守れないと
思っているんです。どうやってそういう社会のシステムを
作り変えていくか…」と言っています。
トヨタ自動車の豊田章男氏も
「終身雇用を守っていくのが難しい局面に入ってきた」
と語ったと報じられています。
最近ですと、
金融庁の調査で「老後資金2000万円が必要」
ということが話題になりました。
ファイナンシャルプランナーは、
「2000万円でも足りない」なんて、
十年前から話していました。
(今更なぜそんなに驚くのか…)
この3つの話題、
共通点があります。
仮に事実だとしても、トップリーダーが認めると
不安が増長するということです。
でも「あなたの将来は安心ですよ」と根拠もないのに
言うことがトップリーダーの仕事なのか?とも疑問です。
少なくても「終身雇用は崩壊する」と分かるから、
自分のキャリアを真剣に考える。
「老後に2000万円必要」と言われるから、
計画的に貯蓄や資産運用をする。
将来起こりうる不都合な真実を伝えてあげることは
必ずしもマイナスになりません。
本当はそのほうが誠実。
でも受け手の器量によって誠実だとは受け止めてくれない。
むしろ根拠もないのに
「将来は安心ですよ」と話して、
支持を集めるリーダーの方が無責任では?と思います。
将来起こりうる不都合な真実。
これをどのようにスタッフへ伝えるか。
経営者の悩みどころですね。
Posted on 2019-06-14 | Posted in 経営理念浸透ブログ | No Comments »
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