経営理念浸透ブログ
『主婦の、主婦による、主婦のための経営 その1』
こんにちは。
理念コンサルタントの松本です。
株式会社シュフリーの坂爪社長へインタビューしてきたので
今回はその内容について触れたいと思います。
本日のポイント
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
主婦スタッフ目線での経営
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
どこの企業でも人材不足というお話をお聞きします。
そのためお客様に提供するサービスの質が下がっている店舗もありますし、
営業できない店舗も出てしまっていますね。
求人募集をした所で、
電話が鳴らないという会社も多いのではないでしょうか?
そのような中、主婦を活かした経営でうまくいっている会社があります。
株式会社シュフリーさんです。
社長以外のスタッフは全て主婦です。
設立して15年間。決してうまくいっているとは言えない15年間。
5年先も会社が残るイメージができなかったと社長は言います。
その中で目を向けたのが社内にいるスタッフ。
当時全員が主婦だったようです。
「主婦が弱点ではなく最大の強みになるような会社にしたい」と思い、
主婦の、主婦による、主婦のための会社に生まれ変わる
決意をされました。
そこで始めたのが主婦スタッフが経営に参画することでした。
・ミッションやビジョンを共に作る
・就業規則を共に作る
・評価制度を共に作る
また主婦スタッフ目線でこれまでの仕組も改善されます。
・働く主婦として輝くための研修制度を整備する
(例:メイクアップなど)
・全員の仕事の見える化を行い、
欠勤者のカバーや定時までに帰れる体制を作る
・15時のお茶タイム(仕事の話は一切禁止)
ちなみに就業規則がバラ柄のファイルに綴じられ、
いつでも取り出せる状態になっている会社を見たのは初めてです。
それだけ思い入れがあり、活用されているのでしょう。
上記のようなビジョンを掲げて、
スタッフが経営に参画していってから、
自分たちで考えて仕事を想像以上に進めてくれていると
社長は喜ばれていました。
インタビューをしながら気づいた点があります。
それは
「人情ではなく制度として埋め込む」
ということです。
多くの中小・零細企業の場合、
社長・上司の“情”でAさんは時短でもOK、
有休もOKといった例外的な対処をしていきます。
当然、社長・上司の対応には暖かさがありますが、あくまでも例外です。
主婦スタッフ目線で考えれば、
何か罪悪感を抱いてしまっているでしょう。
家庭のことはどうにもできない現実がある中、
「会社の仲間に迷惑をかけている」といった考えが増長する。
すると職場へ居づらくなり、退職につながってしまっています。
坂爪社長はおっしゃいます。。
「制度として構築しないといけない。
そうしないと上司が変われば対応が変わってしまう。
会社の約束事として公式に宣言しないといけない」
個別対処ではなく制度として対応する。
働きたい意欲が高く就業経験もある。
そしてスキルも高い主婦は多数いらっしゃいます。
優秀な主婦の皆さんを経営に活かせないか?
そのために社内整備できないか?
一度考えてみてはいかがでしょうか?
Related Posts