経営理念浸透ブログ
『二人の鬼コーチからの提案』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
男子バスケットボール、オリンピック出場。
おめでとうございます。
最終戦の第4Qは手に汗握る、我慢の展開でした。
今大会で想像以上の結果を残されました。
さてナンバーで「鬼コーチ対談」ということで、
当時の男子ラグビー日本代表チームを率いたエディー・ジョーンズと
今回男子バスケットボール日本代表チームを率いたトム・ホーバスとの
対談記事が出ていました。
二人の共通点が興味深いものでした。
・トム・ホーバス 引用
「90年代、私はトヨタ自動車で国際マーケティンググループの仕事に就いていました。
とても印象的だったのは、トヨタの車作りというものが、徹底的にディテールに
こだわっていたことです。ドアを閉めた時の音を最小限にする技術や、
ハンドルを握った時の感触など、細部にとことんこだわる。
これは素晴らしいと思いました。
ところが、バスケットボールとなると、ディテールが消え去っていたのです。
当時の日本男子のバスケは大雑把で、単に5対5のドリルをやっているようなものでした」
・エディー・ジョーンズ 引用
「彼らは指導者から課される「根性練習」の中で育ってきています。
すると、どうなるか? 選手たちは体力を温存し、配分しようとします。
ある練習で選手たちの集中力が散漫だったことがあり、
私は「この練習に100%、フォーカスして欲しい。それができたら、この練習を終える」
と告げました。
そして実際、私はたった2分間で切り上げました。選手たちはキョトンとしていましたよ。
練習は予定された時間が来たら終わるのではなく、
成果によって終わるタイミングを判断するべきです」
・本来はディテールに拘れる国民性でありながら、もしくはそれが強みでありながら、
スポーツの世界になるとディテールに拘らない。
・練習は時間割で決められたカリキュラムを消化することであり、
もともと設定した成果が達成することに着目していない。
どちらの見解も他スポーツでも同様のことが言えるかもしれません。
さらにはビジネスにおいても、一部まだそのような風潮があります。
ディテールまで追求せず、気持ちのみで乗り切ろうとする。
時間>成果に捉われた発想。
ビジネスでもパラダイム転換したい点ですね。
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