経営理念浸透ブログ

『人はほとんど話を聞いていない』

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

十方よしTV9月号のゲストは、
サクラパックス株式会社の橋本社長。

理念の浸透に悩む中小企業経営者は
橋本社長の書籍『理念ドリブン』を
ご覧になってください。

さてサクラパックス様は、
理念を浸透させる仕組みを
社内で試されています。

たとえば朝礼や会議冒頭に、
(理念が纏められている)サクラブックに
書かれている中で議長がテーマを選び、
20秒以内で一人一人が考えを
発表するというもの。

少なくても1日2~3回程度、
アウトプットする機会があるそうです。

「腹落ちのテーマはアウトプット。
 人はほとんど話を聞いていませんから」

と橋本社長は言います。

経営理念を社内に浸透させようと思うと、
どうしてもインプットに偏る。

つまり「話を聞かせる」場を
増やすということです。

それはそれで否定はしませんし、
必要なプロセスではあります。

しかしたくさんインプットして
理念が浸透するならば
社長は毎日講義をすればいい。

または社長講話のDVDを
毎日聞かせればいいわけです。

でも何時間も語られた経営者の話を
どれだけ聞き手は覚えていますか?

下手をすると1時間後には3%程度しか
覚えていないし、心に残っていない。

1週間後、1ヶ月後には
どれくらい残っていますか?

人は基本的に他人の話を聞いていません。

ですので聞いていない人に
繰り返し詰め込もうとすることは
生産的ではないと思うのです。

まるでザルに水を流し続けているような光景。

ただの話し手の自己満足です。

本人にアウトプットしてもらうこと。

その方が記憶に残るし、
頭の中が整理できる。

しいては徐々に腹落ちしていくのです。

「理念を十分理解することが先で
 理解していなければアウトプットできない」

と言われる方がいます。

私は逆だと思っています。

「アウトプットしていないから理解できない。
 アウトプットを繰り返すから
 理解が後からついてくる」

社長が話した内容をそのまま話すだけならば、
録音したもの再生しておけばいい。

議事録を回して
「読んでください」で終わりです。

理念を“自分の言葉”で話す。

それが腹落ちのポイントだと再確認しました。

Posted on 2022-10-27 | Posted in 経営理念浸透ブログ | No Comments »

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