経営理念浸透ブログ

『人生を変える魔法の靴 part2』

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

前回に引き続き、
十方よし.TV1月号のゲスト、
徳武産業株式会社の十河会長のお話です。

前回は「介護用シューズ」あゆみが誕生するには、
現場(高齢者)での徹底的なヒアリングがあったという話でした。

介護施設の代表をしていた友人から

「高齢者が転ばない靴を作ってほしい」

と依頼を受けたのが始まりです。

十河会長は施設に行き、
何百人もの高齢者の歩き方に注目。

若者は踵から地面に着地するのに対して、
高齢者はつま先から地面に着地することを発見します。

そこで靴の先を数センチ上げることによって、
躓きを防ぎ、転倒防止の靴の開発することに成功しました。

数年間の努力の上、
あゆみがようやく売れ始めた頃です。

ある日、有名な看護師に靴を見てもらったそうです。

「ヒールをあと5mm削ってくれたら…」

とアドバイスをもらいました。

 

そこで、
旧タイプの1,300足の在庫を全て破棄してしまったのです。

「ヒールの5ミリくらい…。
 不良品でないのになぜ廃棄されたのですか?
 1,300足を売り切ってから、新タイプを販売すれば
 よかったじゃないですか?」

と質問をすると

 

「これは弊社の覚悟です。
 弊社は小さな会社です。
 1,300足の廃棄は大きな損害です。
 でもより良いシューズをお届けしたかったんです。
 このシューズを待っている人がいる」

と十河会長が答えられました。

私でしたら、この決断はできなかったと思います。

私は「損得」で考えてしまった。
でも十河会長は「正しさ」を軸に英断した。

正しい経営を貫くには、
何よりも覚悟が必要です。

Posted on 2025-02-12 | Posted in 経営理念浸透ブログ | No Comments »

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