経営理念浸透ブログ
『仕事ができる部長の見分け方 Part1』
本日のテーマは、
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仕事ができる部長の見分け方
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時々、社長からこんな質問をされます。
「うちのA部長にどんな印象を持ちました?」
「A部長の重要な課題は何だと思います?」
「A部長はどうしたら伸びますか?」
部長たちと研修でお会いするのはわずか3~6時間。
それでも多くの管理職を見ている
外部コンサルタントの目から見て、
どのように見えているのかが気になるのでしょう。
こちらもプロなので適当な事は言えません。
かといって「全く分かりませんでした」とも言えません。
難しいことですが短い時間の中でも管理職の特徴を掴んで、
自分なりの所見を伝えることが求められます。
先日もある会社で社長からいつものごとく切り出されました。
「うちのA部長はどう見えました?」
私は正直に答えました。
「自分では仕事ができると思っている部長ですが、
自分が思っているほど周囲から
評価されていないのではないでしょうか」
「へぇ~。私と同じ見解ですね。なぜそう思ったんですか?」
社長は興味深そうに話の続きを聞きたがります。
研修中は緊急でない限り、
携帯電話はマナーモードにして電話対応せず
研修に集中してほしい旨をお伝えしています。
しかしA部長は『すみません…』と言って
研修中に外に出ること数回。
休憩時間や昼食休憩時は、
トイレへ行く以外は電話対応されていました。
研修中に携帯画面を気にされる姿も…。
休憩時間に「何か緊急のご用件ですか?」と聞くと、
「緊急な用件は一部です。いつもこうなんです。
こちらが指示を出さないと現場が動けないんですよ。
困りました。」
電話がたくさん鳴る。緊急対応をしなければいけない。
指示を出さないと部下が動かない。
本人は多くの電話対応をしているので仕事が忙しく、
「必要とされている」感覚に浸っているかもしれません。
しかしこれは部長としての力不足を
自ら披露してしまっているようなものです。
電話がかかる=緊急なことが起きている証拠なのです。
研修で1日抜けるのが分かっていれば
事前に段取りができるはず。
自分が緊急対応しなくても済むよう、
業務の標準化や権限委譲ができるはず。
現場が指示待ちにならないよう、
右腕を育てられるはずです。
本人はこれを自覚されていないようでした。
だから
「本人は頑張っている。でも周囲から評価されない」
ということが起こりうるのでは?
と想像ができたのです。
あるクライアント先では、
管理職に1週間のリフレシュ休暇を取らせています。
最悪の事態にならない限り、
管理職へ電話をかけることも制限されています。
この取り組みの表向きの狙いはES向上。
裏の目的は管理職がいなくても、
何ら問題がない環境を無理やりにでも作ることです。
部長の皆さん。
最初は寂しいかもしれませんが、
電話がかかってこない状態を目指しましょう。
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