経営理念浸透ブログ
『企業研修はオンライン化されるか?』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
コロナの影響で、企業向けの研修コンテンツも
オンライン化が進んでいます。
これまでのリアルな集合型研修がなくなってしまうのでは?
と懸念している方もいます。
結論としては「併用される」流れになるかと思います。
リアルな場での研修開催はなくなることはないでしょう。
オンライン化のメリットは、
・時間と場所を自由に選択できる
・会場代がかからず、制限をかけなければ、
何人でも聴講できる
・自分のペースで聴講できる
などがあげられます。
一方デメリットもあります。
・個人ワークなどを入れても、
講師から一方通行になりがち。
・受講者の理解度や納得度を
把握しながら進めにくい
・ディスカッションを通じての
気づきが得られにくい
などなど。
私の知り合いの大学生の話では、
コロナ期間中、大学の授業はオンラインに
切り替わったそうです。
「一応、授業を見るんですけど、
手元のスマホ開いて他のことを
やってしまうんですよね…」
と言われていました。
オンラインは知識習得型のコンテンツには向いていますし、
学習意欲が高い人には適切な方法かと思います。
自分の時間に合わせて、
どんどんカリキュラムを進めることができますから…。
一方でデメリットは、
「深く掘り下げて考える」モードにはなりにくい。
周りに誘惑が一杯ありますから。
もともと学習意欲が高くない人は、
再生ボタンを押すだけで、
ラジオのように聞き流すだけの受講になってしまう。
上記の大学生のように、スマホで他のことをやっていて、
視聴履歴だけが残り、気づきはないかもしれません。
リアルな集合型研修の場は、
“見られている”“集中して考える”
という空気が作りやすい。
コンテンツの問題ではなく、
学習環境次第で学びの質は
大きく変わってしまいます。
企業研修の多くは、どちらかと言えば
「自らが貪欲に学ぶ人」が対象になっているわけではありません。
もっと「学んでほしい」「気づいてほしい」
「自分を顧みてほしい」という目的があります。
研修の目的が変わらない限りは、
オンラインに一本化されることは困難かと思います。
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