経営理念浸透ブログ
『全国からお客様が訪れるローカルスーパー』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
十方よし.TV5月号のゲストは、
ひまわり市場の那波社長。
八ヶ岳山麓に「ひまわり市場」というローカルスーパーがあります。
お店の広さは他のスーパーと変わらず。
しかし駐車場に留まっている車のナンバープレートを見ると、
品川区、江戸川区、川崎市…。
このお店は山梨県にあるのですが、
はるばる遠方からお客様が来られています。
各部門の責任者が拘りの食品を仕入れる。
オリジナル食品も開発されていて、
なかなか普通のスーパーでは見られない食品が並んでいます。
尖った食品、拘りの食品を徹底的に追及する戦略に
切り替える前は、いわゆる安売りスーパー。
グループ会社の資金繰りが厳しく、
このスーパーが競売にかけられました。
那波社長は4億もの個人保証を背負い、
先が見えない状況。
管財人の平田弁護士が、
競売にかけられたひまわり市場を個人資産で落札し、
経営を那波社長に任せることになりました。
血のつながりもない赤の他人のために、
なぜそこまでしくれるのか。
なかなか理解できませんね。
平田弁護士は那波社長を見て
「あなたはいい目をしている」と言われたそうです。
そして平田弁護士が主催する懇親会に
那波社長も呼ばれました。
そして
「彼は今はこのローカルスーパーを立て直そうと必死です。
正直、まだ経営は厳しい。
でも彼の名前は全国に知れ渡る。
だからよく名前を覚えておいてください」
と何十人の経営者の前で那波社長をご紹介されたそうです。
今は亡き平田弁護士。
本当に全国のスーパーから見学に来られるようになり、
業界では有名な方になりました。
平田弁護士が言ったとおりになったのです。
「平田弁護士が救ってくれた会社」
那波社長のお話を聞くと、
今の会社があるのは自分の力ではない。
「授かりもの」「預かりもの」のように感じます。
経営者になると「自分の会社」という感覚になる。
行き過ぎると謙虚さを失ってしまいます。
会社は「授かりもの」「預かりもの」。
それを一時、任せていただいている。
そのような真摯な姿勢を忘れないようにしたいものです。
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