経営理念浸透ブログ
『利益は残ったウンチにしかすぎない その2』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
伊那食品工業様では、
「営業会議では数字の話はいっさいしない」と言われていました。
中央タクシー様でも
「ノルマは一切ない。数字の話はない」と言われていました。
他にも少数ではありますが、
ノルマ(課せられた目標)がない会社は存在します。
世の中の企業の大半は、営業会議=数字の積み上げ会議。
ですから数字の話が一切ない会議に驚きます。
同時に数字の話を一切しないのに、
業績がいいことが不思議でならないという声も。
宇都宮会長と以前対談させていただいた時に
「業績と言って業績が上がるならば、業績を1万回言い続ければいい。
でもそんなことはありえない。
理念と1万回言う。理念を実践することが結果、業績に反映される」
と言われていました。
数字が語られない営業会議を羨ましく思い、
「うちも明日から営業会議で数字の話を一切止めよう」
という経営者がいましたが、それはまた違う話のように思います。
数字責任を誰が負っているか。
プロセス遂行責任を誰が負っているか。
経営者まで数字を見なくなったら、やはり舵取りができません。
業績は成績表のようなもの。
経営者は業績を自分事で捉えていないといけない。
数字責任を追わせることで、
返ってパフォーマンスが下がってしまう人もいます。
そういう人にはプロセスに集中させることが、
返ってよい成績に繋がるでしょう。
何よりも大事なことは、自分たちが扱っている商材やサービスが
社会にとって有益で、顧客を幸せにできると信じていること。
そうすれば「業績を上げなさい」と人から言われなくても、
自ら動きます。
営業活動が顧客を幸せにする活動そのものなのですから。
営業会議で数字を扱わないと、
もっと業績が下がりそうだと心配になっている経営幹部の方。
一度、営業会議を止めてみてもいいでしょう。
また社員は自社の商材やサービスを愛しているか、信じているか、
確認してみてはいかがでしょうか。
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