経営理念浸透ブログ

『参入障壁は“何となく”の思い込み』

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

以前、十方よし.TVに
穴太ホールディングスの戸波社長に
ご出演いただきました。

葬儀会社から始まり、生花業、仕出業等、関連事業を内製化。

さらには北海道に農地を買って、
お米作りまで始めたということを
このメルマガでもご紹介しました。

「農業へ参入する」

それを聞いただけで、
私は「参入障壁が高そうだな。難しそうだな」
と咄嗟に考えました。

失礼な言い方ですが、農業の素人から始めて、
数年で「ゆめぴりか」が
『第9回米-1グランプリ in らんこし』準グランプリを受賞。

なぜ素人の方が作ったお米を
短時間でブランド米にまで育て上げられたのか?
これについても疑問でした。

もっとお米作りのプロは、
他にたくさんいるはずなので
なぜ準グランプリまで取れたのか…。

戸波社長に上記のことをお聞きすると、
以下のような回答が返ってきました。

「農業経験が10年もあるということを聞くと、
 かなりのベテランと咄嗟に
 思ってしまうかもしれない。
 
 でもお米は1年に1回しか作れないわけです。
 つまり10回しか作っていない。
 
 10回程度でプロですか?
 100回も200回も作っていれば、この差は縮まらず
 さすがに敵わないかな…と思いますが。
 
 別の業界で捉え直してみると、
 10回しかやっていないならば、
 大した差はなく、追いつけそうかなと思いませんか?」

「もう一つは、行政にお米作りのプロの方がいて、
 懇切丁寧に教えてくれるんですね。

 このタイミングで何をやらないといけないのか、
 またはやってはいけないのか。
 時には数値を使って、科学的に教えてくれる。
 私は素人ですから、先生に徹底的に教えを請いました。

 不思議なのは、ベテランの方ほど
 先生にお米作りを教えてもらいに来ないそうです。
 勿体ないですよね…。
 
 自分のやり方が一番だと
 思っているかかもしれないですし、
 どこかの先生が教えるお米の作り方は机上の空論。
 現場で肌感覚でやっていくのが大事だと
 思っているのかもしれません。

 私は素人ですから先生から教えてもらったやり方を
 忠実に再現したんです」

何か新しい事業やサービスを考えても、
なかなか一歩が踏み出せないことがある。

「難しい」「できない」といった
メンタルブロックがかかります。

一番の参入障壁は、
「何となくの思い込み」なのかもしれません。

そしてお米作りも「守・破・離」のステップを
重んじたほうがよいのかもしれません。

Posted on 2024-03-11 | Posted in 経営理念浸透ブログ | No Comments »

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