経営理念浸透ブログ
『嫌らしくなく、新入社員へ“常識”を教えよう PART1』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
私は受入側に近年の新入社員をどのように育成していけばいいかを
教える研修もしますが、新入社員研修ももちろん担当します。
近年の傾向として、一般的なビジネスマナーだけでなく、
企業人としての常識、その会社としての常識・暗黙知(ルール)を
代わりに伝える役割もします。
というのも内部の人事担当がこれを伝えると
客観性が担保されないためです。
「うちの会社だけではない!」という公平性を担保するために、
外部である私の口を使うわけです。
今日はその中で2つご紹介します。
その1:
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仕事が終わっていないのに勝手に帰ってはダメ!
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部下:松木課長(仮名)、お疲れ様でした!
上司:ちょっと待って!午前中に依頼した仕事は終わった?
まだデータが届いていないようだが。
(心の声:なんで帰ろうとしているわけ?)
部下:急ぎですか?
上司:今日中に欲しいと伝えたはずだが…。
部下:すみません。先約を入れてしまっているので、
明日の午前中までに提出しますのでよろしいでしょうか?
上司:えっ?…。
新入社員へ依頼する仕事の多くは、上司から指示されます。
仕事には必ず「品質」と「期限」が設けられていますね。
しかし上記のように「期限」を勝手に自分の判断で伸ばしてしまう方が
いるようです。
今日中に終わらせるように全力で臨むことはもちろんですが、
もし無理だと判断した場合、素早く上司へ相談することが必要ですね。
ビジネスでは約束を死守するのが原則ですから。
その2:
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有給を取るタイミング
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部下:松木課長(仮名)、この期間に有給休暇を取りたいのですが。
上司:う~ん。(心の声:まだろくに仕事も覚えていないのに生意気だ!)
有給はもちろん取っても構わないが、周りに迷惑をかけてはいけないよね?
部下:どういうことでしょう?
上司:この期間、うちの事業部は繁忙期。土日・祝日も出勤して対応しなければならないって
いうことは聞いているよね?だから他の人へ負担がかかってしまう。
部下:そうですか…。でももう友達と約束をしてしまったんですよね。
好きな時に有給が取れないって、有給の意味がないですね。
うちってブラック企業の一面があるんですね…。
上司:…。
「有給を取る」という権利はもちろんあります。
ただし「権利を行使する」=「責任を果たす」という構造を理解しなければなりませんね。
有給を取れるのも同職場で働く仲間がカバーしてこそ。
タイミングくらいは、気配りが欲しいところです。
上記のようなことを教えることは、
内部である人事部が言うと「嫌らしく」捉えられたりします。
外部講師をうまく使いましょう。
そして新入社員の段階で教えましょう。
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