経営理念浸透ブログ
『専門家に振り回されるな』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
今回の国政のコロナへの対処方法については
賛否両論ですね。
「海外と比べて被害が少なかった」
「もっと早く緊急事態宣言を出すべきだった」
「もっとPCR検査を進めるべきだった」
「経済が死なないよう緊急事態宣言を出すべきではなかった」
「主要都市以外は早く経済を動かすべきだった」
様々な意見が飛び交っていますし、
今でもなお、タラレバで論評されています。
誰しも経験したことがない事態。
無事に終息させるために、
専門家の意見に耳を傾けざるを得なかった。
様々な専門家がテレビ等に出演されていましたが、
“コロナ”の専門家はいませんでした。
(感染症の専門家はいましたが…)
専門家と呼ばれる方の意見も割れていました。
「インフルエンザ程度だ。過剰反応するな」
という人もいれば、
「インフルエンザと比較にならない。
今すぐ都市封鎖をするべきだ」
という人もいた。
専門家達のバラバラの意見に、
国政が振り回されてしまったという構図に見えます。
一方で一部の自治体は、
スピード感ある施策が発表され評価をされている。
この違いはどうして生まれたのか…、
と考えさせられます。
内情はよく分かりませんが、
ファシリテーションに差があったように感じます。
前者は専門家から
「幅広い意見を聞きたい」というスタンス。
そういうフェーズも必要だとは思いますが、
無駄にウンチクをたれて、具体論まで話がいかない。
緊急事態で時間がない中でも、
「そもそも論」を語ってしまい、
何をすればいいかが見えてこない。
こんなことがあったような気がします。
後者はトップが専門家へ会議のガイドラインを引き、
どんなアウトプットを出してもらいたいか、
期待するゴールを明確にしていた。
そのため様々な見解がある中でも、
集約されていった。
こんなふうに予想しています。
企業も同じことがあります。
経営者がトップに存在しますが、
各分野では経営者より詳しい専門家が企業内には多数存在します。
難しそうな言葉を並べて、
経営者を煙に巻くこともできる。
相手は素人だと思って、
成果に繋がらないウンチクを垂れる人もいる。
手綱で専門家をコントロールできるリーダーがいれば、
専門家の知識と経験は、企業に恩恵をもたらします。
ノンコントロールであれば、
時間だけがすぎてアウトプットがない。
専門家が悪いのではなく、
専門家をマネジメントできるか。
これが前者と後者で
施策スピードと具体性において
差が出てしまった要因ではないでしょうか。
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