経営理念浸透ブログ
『属人化は自分を幸せにするため?』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
社員はなぜ辞めるのか?
離職に繋がる要因として、
「人間関係が悪い」「拘束時間が長い」
「給与・賞与が低い」「評価に不満がある」
「上司とウマが合わない」
などが一般的に挙げられています。
たしかにそのとおりだなと思います。
ただしモチベーションが高くない状態で
働き続けている原因であり、慢性化すると退職に繋がるのは、
「必要とされていないと感じる」
からではないかと思います。
自宅に帰れば家族に、
外部団体に所属していればその組織内で、
「必要されている」
と感じているから身を置き続けるのではないでしょうか。
ここで問題があります。
「属人化」という状態は会社にとってはリスクです。
ですから人についた仕事がないように
マネジメントするのが通常です。
一方で個人の観点でいくと
上記の「必要とされている」という感覚は、
「属人化」によって満たされたりします。
属人化すれば、
「あなたがいないと困る」
「あなたがいないと仕事が回らない」
「あなたの能力は特殊である」
と思われ、知らず知らずのうちに
自分のポジションを確固たるものにしてしまいます。
下手をすると彼・彼女に強く言えない状態を作り出す。
会社のリスク対策と個人の満足感が
相矛盾することになります。
これに答えはないのですが、個人的な意見では、
「ハイレベルな属人化」と「ローレベルの属人化」
があると思います。
本人は自分にしか出来ない!と思っていますが、
実際に他の人に任せてみると1ヶ月程度で
引き継ぎ完了できることがあります。
これは社内価値は高いのですが、
市場価値では低いという現実です。
これは本人がハイレベルと思っていますが、
客観的にはローレベルです。
一方でハイレベルの属人化は、
個人の適正とセンスが投影されて、
スペシャリストであること。
この方は自ら日々進化していくので、
通常の努力ではどうにも追いつくことはできない。
市場価値が高く、引き抜かれる方です。
会社としては、
ローレベルな属人化は、標準化・平準化でリスクを減らす。
ハイレベルな属人化は、器を用意して活かす。
会社も個人も両者が
「必要とされている」という関係は、
上記の状態に作り出せるのではないかと思います。
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