経営理念浸透ブログ
『希望的なビジョンを話さない』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
武蔵境自動車教習所へ取材での気づき、
第二弾です。
自動車教習所の事業は、業界としてどうなっていくのか、
全く予想できません。
高橋会長は社内メンバーへ、
「自動車教習所は10年後に廃業します。
これからはサービス業を中心に経営していきます」
と宣言しています。
これから入社してくる新入社員にも
同様のことを伝えています。
「教習所業はあと10年で廃業します。
しかし皆さんの人生は守ります。
やりますか?やりませんか?」と。
セオリーで言えば、
社長は希望的なビジョンを描き伝え、
ワクワクさせることが役割。
でも高橋会長は正直に
「10年後はなくなる」と言っています。
東京で2位、全国で3位の入所者であろうと
なくなると。
未来に起こりうる現実を伝える。
偽りの希望的なビジョンではなく、
正直で現実的なビジョンです。
それでも入社してくるスタッフがいます。
会社に惚れて入ってくるに違いありません。
何をやるかではなく、誰とやるか。
10年後の廃業宣言をすることによって
新規事業の立ち上げを加速化させることも
できるともおっしゃっていました。
現在の主事業で働く従業員を確保する新規事業を
10年で作り上げていくというのは、
本当に覚悟がいる宣言だと思います。
正直で現実的なビジョンを伝えること。
これも社員への「愛情」なのではないでしょうか。
Posted on 2019-08-28 | Posted in 経営理念浸透ブログ | No Comments »
Related Posts
Comment