経営理念浸透ブログ
『最大の反対勢力は社内?』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
先般、道頓堀ホテルで有名な王宮さまへ取材に行ってきました。
(※こちらの対談動画はまた別途ご案内します)
橋本専務にお時間をいただき、
経営赤字が続いた状態から、どのように脱却したのかを
お聞きしました。
橋本専務は会社変革できた要因として、
1 戦略
2 社風
3 使命(理念)
をあげられています。
それまで国内のビジネスマン向けに宿泊を提供していたため、
価格競争に巻き込まれる。
そこで海外からの個人旅行客(若い女性)を対象にし、
日本の文化を体験できるホテル(コト売り)へ
コンセプトを変えました。
当時の社会・顧客ニーズに合わせ、
ブルーオーシャンを狙っていく上では
正しい戦略だったと言えます。
ただし当時いた社員からは強く反対されたそうです。
「語学が話せない」
「そんなイベントやっているホテルは他にない」
などなど。
そこに「共感」は生まれていなかったようです。
彼・彼女らからすれば「不安」もあり
「常識」という殻から抜け出せなかったのでしょう。
ですので戦略実行までに1年間の下準備を要し、
5年の社風改善が必要だったと。
使命(理念)によって社風が改善されてから、
戦略が想像以上に軌道にのったと言います。
経営者や経営幹部が
イノベーションを起こせない、
戦略の舵を大きく切れないのは、
社内から反対され説得しきれないという理由も
あるのではないでしょうか。
実際に動くのは現場ですからね。
重い石を動かし、
共感してもらうことには労力がいる。
そこがネックになり、断念してしまうことも
あるのではないかと思います。
戦略を機能させるのは社風なんですね。
橋本専務は
「社風が変わるのに5年~7年かかる。
一方で社風は壊れやすい」とも言います。
経営品質に拘っている経営者は、
共通して同じことを言われます。
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