経営理念浸透ブログ
『楽しく仕事をしたい人が陥ること』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
仕事=労働。
世界的に見れば日本のエンゲージメントが低い。
仕事を楽しめているかと言えば、
仕方なくお金のために働いている人が多い。
報酬のために我慢して業務を遂行する。
「仕事はお金のために働けばいい」
と割り切っている人もいれば、
「できればやり甲斐を感じる仕事をしたい」
という人もいる。
だからなのか、
仕事でやりたいことを何の不自由もなく、
やれている人を見て羨ましく思う。
「面白いことをやろう」
「楽しいことをやろう」
「ワクワクすることをやろう」
「心がときめくことをやろう」
こんなメッセージが発信される。
私も同感です。
想定内ではなく想像以上の仕事をしたり、
クリエイティブな仕事をするには、
自身の心が動くレベルでないと、
クオリティはたいして高くないことが多い。
だから何かをやる前に、
自分の心の声を聴くことが必要です。
ただ一方で最近の風潮として、
心配なことがあります。
楽しいこと、面白いこと、
ワクワクすること、ときめくことが
“自分さえよければいい”
という価値観がベースになっていないか…。
個人の「自由さ」が尊重されるならば、
それに見合う「倫理観」も求められる。
人前に出て仕事をする著名人。
自由に自分の意見を発言するが、
「倫理観」がなければファンが離れてしまう。
「倫理観」の欠如する人物がテレビ画面に出ることは
タブーにもなっている。
SNS投稿内容を数年前まで遡って、
「〇〇さんは△△と言っていた」
と突っ込まれる。
口から出た言葉は消しゴムで消すことができない。
好きなことをやればいい。
好きなように発言すればいい。
そのメッセージの裏側には、
「倫理観」が備わっているか。
自分のためだけでなく、
誰かのためになっているか。
「利他性」を無視した、
“ワクワク”“楽しいこと”
“面白いこと”“ときめくこと”
これらは持続的な共感性・発展性を生まないでしょう。
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