経営理念浸透ブログ
『権限を悪用する人 or 権限を活かす人』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
どこの職場でも実力主義の側面はあります。
能力やスキルが高い人が昇格していく傾向がありますね。
人を動かす立場、権限を持つ立場になると
「人間性」や「人格」を磨くことが必要になってきます。
以前こんなことがありました。
私自身が他人から管理されることが嫌いです。
ですから自分の会社の部下には「管理」されている感覚を
持たせたくない、
部下にはイキイキ仕事をしてほしいと願っていました。
ですからそれなりの自由と権限を与えて
Aさんに組織運営を任せていました。
しかしたまにAさんの部署のメンバーと話すと
イキイキしていない。
Aさんは伸び伸びシているように見えるですが、
部下は窮屈にしているように見えました。
そこで彼らと面談をしていくと、
Aさんへの不満が爆発しました。
「Aさんのパワハラがすごい。
俺の言うことが聞けないなら
辞めてもらってOKと言われた」
「あなたの評価は私が決める。
何も考えず私が望む動きをしてください」
「私の許可なしに勝手に動いてはいけない。
すべて私に許可をもらってから動くこと」
「Aさんはスタッフがいない所で
彼らの愚痴をいう。それを聞かされても…」
「感情にムラがある。気分で言うことが変わるし、
機嫌が悪いときには罵声が飛ぶことがある」
「好き嫌いの態度が露骨すぎ。
嫌われている人は見ていて可愛そう」
あげればキリがありません。
Aさんのもとでは働けないので、
転職活動を始めているメンバーもいました。
Aさんは伸び伸びしていますが
Aさんのメンバーは監禁されてるような状態。
この現象を作り出した原因は
私が与えた「権限」ではないかと思うのです。
下の人が上の人へ逆らえない。
それは「権限」が理由の一つ。
「権限」はメンバーを屈服させる力があります。
でも使い方を間違えると、上記のように
メンバーが離れていくでしょう。
「権限」は「武器」です。
人を活かすことや守ることができます。
一方で潰すこともできてしまう。
大きな権限=強力な武器を与えるからこそ
持ち主の人間性・人格が問われてきます。
人間性や人格が備わっていないリーダーが
権限を持つことほど怖いことはありません。
力を持つリーダーになるほど
人格教育が必要なのではないかと
改めて気付かされました。
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