経営理念浸透ブログ
『理不尽研修を導入するか否か』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
例年4月は、春から新社会人になる方への
新卒研修を担当する仕事が多くなります。
2~3月くらいに人事の方から相談を受けることがあります。
それは研修の“厳しさ”についてです。
「上層部から理不尽研修をやらないか?という提案がある。
理不尽研修とは、暗記をして一言一句終わるまで修了しないとか、
声がガラガラになるまで大きな声で挨拶を繰り返して、
チームの全員が揃うまで終わらないとか…。そういった内容」
「他企業でその研修をやることになり、新卒が数名辞めてしまったりとか、
そういうテイストの研修を好む社風に呆れて、掲示板で悪い書き込みもある。
メリットよりもリスクが多いし、私はあまり好まないのですが…」
研修会社さんによっていろいろなスタンスがあるので、
なかなかコメントが難しい相談です。
個人的な意見としては2点あります。
1.幹部自らが研修を体験し、価値を伝えられるか
理不尽研修と聞くと、悪い噂ばかりが聞こえてきます。
幹部が自ら参加して、その研修の意味や価値を本当に感じているかどうか。
「自分は参加する必要なし。でも新人は受けるべきである」
それでは罰ゲームにように聞こえます。
大変な研修ではあったけれども、
今の仕事や業務に活かされているこ都が多い。
それならば十分な説明が必要です。
若い世代に仕事を任せる際に、
「納得感」が以前よりも必要になってきています。
暗記するのは何のため?
声が枯れるまで挨拶練習するのは何のため?
この理不尽研修への参加を「納得」させる努力が必要です。
2.もう一度受けたい研修か?受けたくない研修か?
気づきも感動もある研修。
それならばもう一度受けたいと思うでしょう。
私ならば「目から鱗の研修」ならば、他の人にも勧めたいし、
またステップ2があれば受講したいと思います。
「二度と絶対に行きたくない」という研修を
新卒に勧めるのはおかしいですよね。
二度と参加したくない研修を勧めるならば、
それは罰ゲームですね。
最後にになりますが理不尽研修を
全否定しているわけではありません。
あなたの会社が作りたい風土や経営方針に沿っているならば、
積極的に導入するべきです。
一方であなたが作りたい社風や経営方針と
一貫性がないならば、避けたほうがいいでしょう。
例えば上司部下の上下関係がフラットで
何度も相談し合えるネットワーク型のチームを作りたいとする。
それなら上意下達的な研修はそもそも合わないことになります。
研修の選択にも会社の考え方が色濃く出るのです。
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