経営理念浸透ブログ

『理念共感型採用で満足するな』

こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。

「うちは理念共感型採用をやっています。
 理念に共感していない人材は入ってきません」

このように自信をもってアピールされる
人事担当者や経営者とお会いします。

少し違和感があります。

嫌味なことを言えば、
理念に共感していない人を採用しないで、
共感している人を採用するのは当然のこと。

何も珍しいことではありません。

もちろんトコトン理念に拘っている会社は
面接に30時間も40時間も使って、
表面的な共感ではないかを見定めていますが、
ほとんどの会社はそこまで行きません。

入社したいと考えている人は、
理念を調べて表面的にでも共感している旨を
伝えるでしょう。

それともう一つ。

理念に共感している人を採用するだけでよいのか?

仕事上、各種メディアに取り上げられ、
受賞された企業に伺います。

実際に足を踏み入れるとそのイメージとの
ギャップを感じます。

A社はベンチャーな社風が残っており、
業界内ではイノベーターの位置づけです。

A社で働くスタッフが掲げているビジョンや理念に
深く共感されていることが分かります。

お金を落としてくれる顧客の印象は
そこまで悪くないのですが、
パートナー企業からの評判が著しく悪い。

残念ながら私も同じ印象で、
この企業とはお仕事したくないなと思ってしまいました。

こういう会社と出会うたびに、
理念共感型採用だけでは不十分だなと思います。

そこに集まった人を「理念で磨く」ということが
決定的に欠けています。

A社のように目的達成に向けた勢いはあるが、
はっきり言って「品格がない」「人間性を疑う」
企業があります。

「目的達成することが大事で品格なんて必要ない」
と考えられる経営者や担当者もいます。

それはそれで良いかと思います。

経営で何を実現したいかは、
各会社で異なりますので。

理念に共感する人を集めて終わっていませんか?

理念で社員の心を磨いていますか?

理念を実践している人は
社内外でファンが多いのが特徴。

それが一つの基準になるかと思います。

Posted on 2019-12-26 | Posted in 経営理念浸透ブログ | No Comments »

Related Posts

 

Comment





Comment