経営理念浸透ブログ
『“男だろ!”は禁句?』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
第99回箱根駅伝は駒澤大学が圧倒的な強さで優勝。
名監督で知られる大八木監督は
3月までで退任を発表。
いつも以上に優勝にかける思いが強かったのでしょう。
さて大八木監督の代名詞である「男だろ!」という声援。
これを聞いて選手は奮起を促され、
選手はスイッチを入れ直すそうです。
余りにも有名で「男だろ」と書かれた内輪まで
作られたこともありました。
一方でこの発言に異を唱える方もいます。
・今どき会社の中で「男だろ!」「女だろ!」は禁句。
差別ワードでやる気になるなんて怖い。
・男だったら走れるだろうに聞こえる。
自分だったら言われるのが嫌だ。
・「女だろ!」と励ましたりしない。男だからできるという
男性優位主義を感じさせる
・ジェンダーやハラスメントの観点で問題。
スポーツ例外主義ではなく、スポーツも同等とみるべき。
選手のことをまるで子供の様に思っている監督たちは、
「うちの子達」とも無意識に呼びます。
これにも非難が出てくるかもしれません。
世の中の風潮として、
ジェンダーやハラスメントを
以前よりも重視・遵守するようになってきました。
スポーツも例外ではないというのです。
確かに声援の延長での叱咤激励が、
冷静な目で見れば、
選手を傷つけていることはあるかもしれませんね。
ハラスメント研修などを企業の中で
実施させていただくことはあるのですが、
受講者の中には戸惑う方も出てきます。
・プライベートな領域の会話は
部下がどのように捉えるかが怖くて、
一切しなくなった
・業務以外の会話は基本しないようにしている。
安全に、安全に、会話をするようにしている。
ハラスメントを遵守することは
大いに賛成なのですが、
本人も周囲も過敏に反応しすぎて、
「良さ」まで消してしまうことは残念でなりません。
「遵守」はすれど、
「取り締まり意識」まで過剰。
いいあんばいで落ち着きたいものです。
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