経営理念浸透ブログ
『社員を大切にする経営者はお坊さんです』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
先般、道頓堀ホテルで有名な王宮さまへ取材に行ってきました。
(※こちらの対談動画はまた別途ご案内します)
橋本専務との対話、第2弾です。
以前は2ヶ月に1人辞めるような会社だった王宮様。
90%を超える稼働率でほとんど人が辞めない会社に
生まれ変わりました。
社員を大切にする仕組みを次々に実行。
・社員が病気の場合、50万円まで会社が治療費負担
・40歳以上の社員対象 3年に1度 PET検査(20万円相当)
・社員の配偶者への誕生日プレゼント 上限1万円
・社員のお歳暮 上限1万円
などなど。
ここまですると、お知り合いの経営者からは
「そんなことをすると会社は潰れてしまうよ」
と言われるそうです。
私もそう思います。
「そうならないように常に
これからの戦略やビジネスモデルを考えている。
それが経営者の役割なので。
現場で収益を生み出しているのは彼・彼女らの力。
ミッションを軸に想像以上の働きをしてくれている」
「社員を大切にしたいという制度を運用していくと
配偶者や家族の方にもそれが伝わる。
“あなた、いい会社に勤めているわね。
絶対辞めてはダメよ!“と
家族が会社を支持してくれる。
おそらく過去は不規則勤務などで、
家族の反対もあり支援がなく、
辞められた社員もいたのではないか」
と話されていました。
会社を何のために成長させていくかといえば、
“社員の幸福のレベルを上げていくため”という信念が
伝わってきました。
私は意地悪な質問をしました。
「そこまで福利厚生を充実させても、
いずれそれが当たり前になるのでは?」
「当たり前になるでしょうね。
しかも一度始めると止められない。
私だって人間ですから、ここまでしているだから、
このくらいやってほしい!とイライラすることはあります。
でも人間なんてそんなものだと割り切るしかない。
イライラするならば、上がってきた明細を見ません」
社員を大切にしたい経営者って
お坊さんに近い「修行」ですね。
福利厚生を充実させていくと、
「社員にもっと意欲的に動いて、もっと主体的に動いて」
と求めてしまいがち。
Give & Take の発想を持ちますよね。
Takeへの願望を捨てる、Takeに拘らないというスタンス。
私にとっては厳しい「修行」だなと思いました。
まだまだ未熟者です。
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