経営理念浸透ブログ
『社長の思いつき発言=正解になる会社』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
T社長はアイデアマンです。
思考が柔軟で一つ質問をすれば、
複数のアイデアを返すことができます。
社内では社員以上にアイデアが浮かぶ。
これまでの成功事例を見ても、
T社長のアイデアから具現化されているものが
複数あります。
ただし難しいことに、
T社長は社内で力を持ちすぎています。
社長なんだからそれは仕方ないと考える人もいますが、
「T社長の発言=正解」と受け止めてしまう社風が
出来上がっています。
T社長と社員Yさんのやり取りを
私は隣で見ていました。
社員Yさんは社内を活性化させるある提案をしました。
それに対してT社長は、いつもの如く
アイデアを複数出しました。
私からは見れば、
あくまでも1つのアイデア。
すぐに検証することもできないので、
あくまでも“思いつき”レベルの意見もありました。
社員Yさんのその後を追ってみると、
社長からの“思いつき”意見を愚直に
実行しようとしていたのです。
松本:
「どうしてそれをやろうと思ったんですか?」
社員Yさん:
「だってT社長が〇〇してみても面白いって
言っていたじゃないですか?
あれは指示ですよね?だからやります」
社員Yさんは経営者から見れば、
愚直に実行してくれる貴重な存在かもしれません。
しかし大変失礼ながら、
社長だって間違うこともあります。
間違わない社長ならば、
会社は驚くほど増収増益でしょう。
社長だって熟考しないで、
思いつきで発言することもあります。
根拠がないことだってある。
だからそれを鵜呑みされて、
指示と受け止められてしまったら、
現場は大混乱でしょう。
社長の思いつきを信じて
動くわけですから…。
社内のパワーバランスが社長に集中しているならば、
指示なのか、アイデアなのか。
正確に伝える必要がありますね。
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