経営理念浸透ブログ
『社長!○○というアドバイスは無意味です!Part1』
経営陣と管理職、管理職と現場スタッフ。
それぞれのレイヤー間で意思疎通が上手くいかない。
そういった組織が多いのではないでしょうか。
社長は○○と言っている。でも管理職は△△と受け止めている。
管理職は△△と言っている。でも一般スタッフは××と受け止めている。
こういった意思疎通のズレを第3者的に把握し、改善に努めることも
私たちコンサルタントの大事な仕事です。
特に経営者や管理職が頻繁に使っている
○○というアドバイスは100%無意味ではないかと思っています。
効果がないのに何度も、何度も、何度も言い続けています。
それは…。
「効率的にやってくれ!」
社長は管理職に向かって、
「君たちはプレイヤーではない。マネージャーだ。
効率良く仕事を回して、もっとマネジメントに専念してくれ」
管理職は一般スタッフに向かって、
「無駄な仕事をやらなくていい。優先順位を決めて、
効率的に仕事をしてくれ」
私はこの手のやり取りを数百回目撃してきました。
しかし「効率的にやれ!」といったアドバイスで
改善されたためしがありません。
多くの場合、管理職は仕事を効率的に進めているつもりです。
何が非効率なのか、自分の目では発見できないのです。
一般社員も同様。無駄な仕事はやらなくてもいい!と言われても、
どの仕事が無駄なのかが分からない。
優先順位も自分ではベストのはず。
何を優先するべきかは、上司と見解が違うのです。
「効率的にやってくれ!」
という上司の叱咤激励・アドバイスの後には決まって
「分かりました。以後気を付けます。今後は効率的にやります」
という返答があります。
しかしどのように効率化が図れるか、本人は見えていないのです。
経営者や管理職は部下へ「効率的にやってくれ!」と突き放して終わるのではなく、
どうすれば効率的にできるのかまで、踏み込んでアドバイスをしていただきたいです。
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