経営理念浸透ブログ

『社長!○○というアドバイスは無意味です! Part2』

前回は「効率的にやってくれ」というアドバイスは意味がないですよ、
といったお話でした。

なぜなら自分で何が非効率的なことかが分からない。
部下という立場上、無駄な仕事を自分から捨てることもできない。
優先順位といっても上司との優先順位がそもそも異なるためでした。

 

今回はPart2です。
実は○○というアドバイスは無意味なんです。
それは…。

 

 

「コミュニケーションを取りなさい」

 

 

Part1の「効率的にやりなさい」と同様にコンサルティング現場で
このアドバイスを数百回目撃してきました。
がしかし、このアドバイスで行動が改善されたことはほぼありません。

なぜでしょうか。

 

1つ目の理由。
「コミュニケーションを取りたくないから」

社長の耳に入る頃には、多く場合AさんとBさん間では関係はかなり悪化しています。
できればお互いに関わりたくないのです。

社長から指摘されたので、業務上支障がないように最低限コミュニケーションは取るかもしれません。
しかしあくまでも最低限。相乗効果が生まれることはないでしょう。

人間は感情的な生きものなので、関わりたくない人とコミュニケーションを取ることは苦痛です。
おそらく社長の目が届かなくなったら、
最低限のコミュニケーションはどんどん減っていくでしょう。

 

2つ目の理由
「コミュニケーションの次元が違うから」

社長が意図しているコミュニケーションとは、「会話」を意味していません。

先日も、とある会社の佐川部長(仮名)は社長から

「部下ともっとコミュニケーションを取りなさい」

と指摘されました。

佐川部長は忠実に社長が言うとおり、
部下とコミュニケーションを取ろうとしました。
喫煙所に行き部下と世間話をしたり、昼食を一緒に食べに行くようになったりと…。

こういったアクションを起こしているので、佐川部長は自信を持って社長へ
「今は部下とコミュニケーションが取れています」
と報告されていました。

とても残念な部長です。

コミュニケーション=会話と捉えているようです。
おそらく社長が意図しているコミュニケーションとは意思疎通のこと。
さらに言えば心底にある感情レベルの意思疎通をし、

固い信頼関係を築くことがゴールだったはず。

両者が使う「コミュニケーション」の次元がそもそも違うのです。

だから社長は
「コミュニケーションを取りなさい」と言う。

部下は
「コミュニケーションは取れていますよ!」と言う。

このままずっと平行線のやり取りが続いていくのです。

 

コミュニケーションを取れ!ではなく、取らざるを得ない環境を作ること。
コミュニケーションの次元を合わせること。

この2点を注意してみてはいかがでしょうか。

Posted on 2018-09-04 | Posted in 経営理念浸透ブログ | No Comments »

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