経営理念浸透ブログ
『“自由にやって!”では自由に動けない』
こんにちは。
理念浸透コンサルタントの松本です。
前回に引き続き、
合羽橋で超”料理道具専門店を経営されている
飯田社長のお話です。
飯田屋の定義を「厨房用品の小売・卸売業」を改め
「喜ばせ業」としました。
そのために3つのことを禁止しました。
・売上ノルマ(売上目標)なし
・売りつけ行為禁止
・飛び込み営業禁止
なかなか勇気がいる決断ですね。
「お客様を喜ばせることならば、
何をやってもいい。
自由にやってもいいよ」
こんなメッセージを飯田社長は
日頃から発信しましたが、スタッフの行動は、
なかなか変わらなかったそうです。
「自由にやってもいい」
これではかえって自由にやれないではないか?
と考え直します。
そこで決裁権限を以下のように決めたそうです。
・部長・課長は2000万円/年
・正社員は500万円/年
・パートは300万円/年
上限金額内で用途は多様ですが、
お客様から「こんな商品が欲しい」という声をヒントに
独自の判断で試しに仕入れている方が多いそうです。
また「160時間ルール」というルールがあります。
一人のお客様を喜ばせるために
最大月160時間まで使っていいというもの。
スタッフの中には、
たった一人のお客様の「これが欲しかった!」のために、
時間を使って徹底的に調べる方もいるそうです。
スタッフの主体性を引き出すために、
「自由にやってもいいよ」
と言ってしまいがちですね。
ここでいう「自由」は、かえって
相手を戸惑わせてしまうだけかもしれません。
基準を決めてあげる。
基準があった方が、
かえって自由に動けるのかもしれません。
Posted on 2023-01-28 | Posted in 経営理念浸透ブログ | No Comments »
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